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米不足にもやもや…

〇『露の玉垣』 乙川優三郎著  新潮文庫を最近読んだ。

越後新発田藩(現・新潟県新発田市)の若き家老が藩の政を行う一方、関わった人々との交流を描いた話だ。


新発田藩は、藩内の川が大雨で氾濫して田畑が冠水しまうことが度々発生。このため、藩は飢饉に見舞われてしまい、財政難に陥ってしまう。領内と周辺では飢えてしまう人々が増え、お粥一杯食べるのも一苦労という日々。こういった内容がこの本の一部で描かれているのだが、読むたび、「今は米が普通に食べられて幸せだな」と思っていた。


なみえ焼そば定食@杉乃屋さん(福島県二本松市)

昨今では某牛丼チェーン店で「デカ盛り食べ残しする若者」がSNSで話題なったこともあり、私は心底腹が立ったものだ。

それが今、スーパーで米が変えない事態に陥っている。昨年の米の生産量の低迷から、今年は米不足か伝えられていたのに、何も情報を仕入れていなかった。普通に食べられて幸せすぎて、脳内お花畑になっていた。今まで様々な食品が怪情報?によってスーパーから品薄になっていた事例があるが、さほど気にしていなかった。私は、おかずなしでも米が食べられる性分なので「米さえあれば何とでもなる!」と思っていたからだ。


たまごがけごはんの店「らん」さん(岡山県久米郡美咲町)

その米が今、買えない…。

さすがに狼狽してしまった。スーパーで売ってないのなら通販だと、ネットで検索したが、値がかなり吊り上がっている。それでも背に腹は代えられないと思ったが、やはり自分の中では適正価格というのがある。何とか許容範囲内でのお米屋さんを見つけてポチッ、楽天ポイント全額使用で出費を抑えることができた。何気に貯めていたポイントがこんな所で役に立った。



ただこれからしばらくは、米の購入に関して、不透明になっていくのは否めない。天候不順以外にも、インバウンドの増加による外食需要などが米不足の要因と伝えられていく中、政府がどういった施策をするのか、国民がどのような反応をしていくのか、注視していきたい。

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