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「お世話になります」は必要か

お世話になります、と聞いて連想するものはなんだろうか。
おそらく多くの人は、メールの冒頭の挨拶を思い浮かべるのではないか。

ぼくは最近、メールの「お世話になります。」を基本的にやめた。

Macの辞書登録で「お」と入れて変換すると「お世話になります。」と出てくるように登録していたほどのヘビーユーザーだったのに、だ。

やめた理由は、「お世話になります。」は無味乾燥に感じたからだ。

それで「お世話になります」をやめてみてどうなったか。
答えは、何も変わらない、だ。
メール相手がそれで怒っているわけでもなさそうだし、
困惑していることもなさそうだ。

むしろ「お世話になります。」がないと言ってお怒りになる方とは、今後のしごともうまく進まないのではないか。
「お世話になります。」を省く以上に失礼なことをしてしまったり、メールの添付ファイルを添付し忘れたりを日常的にしているのだから・・・。

むしろプラスになっていると感じたことがある。
お世話になりますを書かない代わりに、メールに少しだけ味付けをしているのだ。

たとえば取引先の方に、無味乾燥にならないようちょっと固有なエピソードを交えてみた。

そうしたらお互いに顔を知らずにメールだけでやり取りしてきたのに、なんだか急に親しみが湧いてきたのだ。
相手のメールからもおなじ気持ちがうかがえた。

メールをいかに素早く「処理する」かが情報に溢れた現代社会の乗り切り方、みたいな風潮があり、ぼくもそうは思う。

とはいえ、味わいのあるメールを送る心の余裕もほしいよね。

そう書いていたら、先日読んだ「みんなのユニバーサル文章術」にまったく同じ考察があってびっくりしたのだ。
文章やコピーライティングのプロ中のプロである村上龍さんや糸井重里さんも言及しているみたい。

「お世話になります。」の動向には今後も注目していこう。

(Point)
□ 味わいのあるメールを送ってみよう
□ お世話になります、に代わる効果的なキーワードを探そう
□ ほかにも定型化していて省けるワードを探してみよう


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