【連載】結局、30歳になった今も僕は童貞のまま①
冒頭からこれまで関わった女性に殺されるような発言にはなってしまうけど、僕はたぶん「愛に満ちたセックス」をしたことがない。
「恐らく」と書いてしまう時点でその自信と実感がないのだから、そうなのだと思う。
タイトルに書いてある「童貞」はぼくの中では”そういう”意味だ。
普段、Twitterばかり眺めている僕は、たまに開くFacebookの、結婚や出産などの「人生の節目報告」を見ると、眩しくて仕方なくなるものの、極力「いいね」をするようにしている。
本心からいいねと思ってはいるのだけど、それとは別に「俺はここにいるよ、忘れないでね」と伝えたい気持ちも2割ほど入っている。
つくづく器の小さい男だという自覚もある。
そんな僕が、少し前にみかけた「人生の節目報告」の1件に「いいね」を押す事ができなかった。
器の小ささもさることながら、自分の心にまだ根強く記憶が残っていることを自覚した。
あの時から僕の中で時間は進んでいない。
器の小さな小さな男の話は20代前半に遡る。
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