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心の奥底を狙って弾を撃て

11月9日(木)
移植後1年後の私の最後の検診日。(ちなみに夫は生涯に渡り検診と投薬がある)
送迎を自ら買って出たはずの夫はすこっと予定を忘れており診察時間1時間遅刻。しかし大病院あるあるで何故かいつも通りに終わりました。わたくしの肝臓はほとんど元通りとなり、血液検査も「100点ですね」とのことだったが、先生、わたくしは今朝5時まで酒を飲んでいたのですがそれは本当ですか???と聞くのはぐっと堪えた。
「肝臓の形変わってしまってるんでね、この先健康診断とかでは申告してくだいね」とのこと。
“カタチ変えてしまうぞこの野郎”という長州力が思い浮かび笑いを堪える。みると、夫も笑いを堪えていた。いや、お前のせいだろカタチかわっとんのは!言うて。

京都にうまい山形そばの店があって。
夫と一緒に色々食べに行ったけどこれが一番うまいなあ、と珍しく気に入っていたので再訪。元々は私が働いている店にたまたま店長がお客さんとして来てくれていて、たまたま私の出していた北国の郷土料理の話からお店をやってることを教えてもらったのだった。結局日本酒を飲んでしまい、帰宅即気絶。

11月10日(金)
二度寝どころか四度寝くらいしてしまい、夕方に起床。最悪。パンツもブラジャーもない。シャワーを浴びて、洗濯し、夫と焼肉屋へ。その後ロイホの秋のパフェも食べてしまったり食べすぎて腹をくだす。あってよかったビオフェルミン。ヒトにはヒトの乳酸菌。
下痢をした後「お尻いたいおー」と言って見せつけてきた甥っ子のことを思い出していたが、彼はもう今年13歳である。もうあの時の小さいほっぺをこねくり回すことが出来ないと思うと、いいしれない寂しさみたいなものがおそってくると同時に、伯母がいつまでも私の小さい頃のことを話していたのを思い出した。回っていく時間と役割。血糖値爆上がりで気絶。
気力を振り絞り、明け方に風呂をやっつけるが、睡魔に襲われ浴槽で溺れそうになった。
そして風呂からあがったら目がギンギンに冴えて眠れず。

11月11日(土)
店が最高売り上げを記録、忙しすぎて何したか覚えてない。Twitterで長年フォローしてた人が金曜日に来てくれていたみたいで店も料理も接客も誉めてくれてた。頑張りが全て報われるとは思わないけど、純粋に嬉しい。

11月12日(日)
お料理担当の日。時短営業の割にはそこそこの売り上げ。新しい友だちができて、わくわくしながら立ち飲みスライド。実写版幽☆遊☆白書の話し永遠にしてられるだろ。朝4時までだらだらと話し込む。また街にひとつ景色が増える。永遠の愛とか、永久脱毛とかの話ししてたのに、風呂上がりに鏡をよくみたら眉毛も顔毛もボーボーでした(恥)

11月13日(月)
深夜ラジオパーソナリティよろしく、話し込んでテンションあがったまま寝ようとしたので興奮状態にあって、全く寝付けず。寝不足、二日酔い、頭痛の最悪コンボ。お茶がぶのみしたのに。あわてて酒屋さんに電話、お酒の発注。迎え酒骨の髄まで染み渡る。
人生最後の◯◯について最近考えていて。新しいことももちろんたくさんあるけど、折り返しにきてもうこれが最後かなと思うこともある。他人にはどうでもいいことであるのは百も承知で年齢的にも人生最後のロングヘアーかなと思って髪を伸ばしているのだが、抜け毛の多さに発狂しそう。あと、服装によってアップスタイルにするかダウンスタイルにするか悩んで余計な時間が増えて出かける時間がさらにギリギリ。寒くなるとタートルネックしか着なくなるので、やっぱりショートにしようかなと毎日おもう。明日は休みだから、と結局ひとり立ち飲みスライド。二日酔い抜けず、酒も料理も残してしまった。
来月、父が来阪し会うことに。
出来るだろうか、私に。十数年ぶりの長女の役割が。父をゆるして、親離れすることが。

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