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天国のあなたへ

今日は大事な妹の赤ちゃんの命日。
天国にいるあなたにお線香とお手紙をあげて、
お線香が消えるまでずっと色々考えてた。

お線香の香りで思い出したことがある。
親友は2021年の6月に自殺で他界した。
俺に何も言わず向こうにいってしまった。

告別式の前に、彼の家にお邪魔した。
彼のご家族の前で、お線香をあげて、おりんを鳴らして、手を合わせた。
短くてもたくさんの思い出があったから、そこに横たわって綺麗な顔のままでいる親友が本当に亡くなったなんて実感がなくて、
手を触って、感触は冷たくて、
ようやく理解して、号泣した。

いつも俺の音楽を支えてくれて、一緒に頑張ろうって言ったその曲は、彼は完成系を聴くことなく死んでしまったけど、それでもコンペ最優秀賞を取って、生演奏もされて、CD化もされた。
在学中唯一の俺だけの快挙だよ。
あなたがいてくれたから、完成させられた。
だからありがとう。

正直、おじいちゃんが死んだ時は、子供だった俺には死の重さとかわからなくて、泣くことができなかった。
でも今ならわかる。

妹が死産して、悲しくて苦しい気持ちも、わかる。
妹は精神にすごく辛いものを抱えてたけれど、
それでもお腹の赤ちゃんは大好きでとっても大事にしてた。
俺はお兄ちゃんだから、赤ちゃんが大きくなったら一緒に遊びたいなってビジョンも描いてた。
知らされた時、ショックで言葉が出なかった。

3日前かな。大事だったTwitterのFFが自殺してしまった。
そのFFを誰よりも好きだった子が、すごく泣いてた。
俺にも思い出があったから、人身事故のネットニュースを見て、ようやく実感が湧いて、泣いた。

親友はいつも俺のメンタルの心配をしてくれてた。
FFはとても優しくていい子だった。
妹の赤ちゃんも、妹に生きる希望を与えてくれた優しい子だった。

だから、優しい人ばかり死んでいくのがやるせない。
大人になった俺ですら、誰も助けられなかった。
そんな俺を無価値だって泣きじゃくりもした。

でも、死んでいったみんなはきっと、
楽しそうに笑ってる俺たちを見るのが幸せだろうから、
見守ってくれてると信じて、
なんとか生きていこうと思うよ。

みんな、ありがとう。
ありがとう。

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