お正月に親戚が集まると、私は家から追い出される。
親戚が私のことを嫌いだから、親は会わせまいとして、私のことを追い出す。
年末年始・お盆は、私にとって居場所がない時期。
安宿を転々とする。
それは世界から置き去りにされ、ホテルの人からも気の毒そうに見られ、友達にも連絡できず、ひたすらに孤独な時間。
幸いにも箱根駅伝が好きだから、それが私の心の灯火。
久しぶりに日本でお正月を過ごして思い出した。
私は日本に居場所がなかったから海外に出たんだ。
東南アジア、ヨーロッパ、北米、アフリカ、いろんな地域を転々としてるうちに、忘れていた、私が海外に出た理由。
10年以上も海外で暮らしていると、スッカリ過去の記憶も忘れ、「久しぶりに日本でお正月が過ごしたい」なんて帰ってきたら、家を追い出されるしまい。
そうだ、だから私は日本を出たんだ!
そう気づいたら、感謝すら生まれる。
国連職員までなれたのは、親が私を家から追い出してくれたおかげなのだから。
家が居心地良い場所だったら、親が優しかったら、私は海外なんてでてなかっただろうな。
海外に出てわかったのは、居場所は自分で創るもの。
誰も用意してくれないからさ。自分で最高の楽園を創り上げるしかないんだ。
私が私の居場所を創る。
私自身が私にとっての希望の光。
私は安心してくつろげる環境にいる。
私の世界は私が創る。
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