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通信制高校について語りたい!

 こんにちは!BFのビジコン(新メンバー企画)も終わり、久々の投稿となります!
今回は、BFに居候させてもらっている髙橋がお送りします~

 このタイトル、いかにも通信制高校出身の体験談っぽいですが、実はそうじゃありません笑 私は中学時代通信制高校をたくさん見学して第一志望を見つけたものの、大人からの猛反発を食らい進学は実現せず、なんやかんや全日制高校を(ギリギリで)卒業した身です。

 時は流れ、今はとある通信制高校でインターンとして働かせてもらっており、通信制高校に対する縁を(勝手に)感じているのです。この記事は通信制高校にあこがれた元中学生として、そして教育に関心がある現役大学生として、通信制高校の推しポイント(とリスク)を熱く語る回にさせてもらいます!!

通信制高校とは

登校頻度
週〇回など、自分で選択できる。年に1回程度のスクーリング(登校日)があるが、頻度は学校によって違う。
授業
レポートを提出し、テストを受ける。このほかにオプションとして集団授業や個別指導、グループワークなどが選べる場合もあるが、これらは塾や予備校と同じような扱いで直接単位に関係しない。
在籍期間
3年以上。多くの学校では学年制ではなく単位制であるため留年という概念がない。
入学(編入)時期、転入時期
入学と編入は4月と10月に行われる学校がほとんど。転入は随時募集のところが多い。

通信制高校の今

 冒頭でも述べた通り、7年前に私を取り囲んでいた大人たちは口をそろえて通信制高校だけはやめておけと反対していました。それは当時、通信制高校への偏見があまりにも強かったからだと思います。不良が集まっている学校、どの全日制高校にも入れなかった人の最後の砦、ひきこもりへの第一歩、といったネガティブなイメージがあったのではないでしょうか。

 この記事を読んでくださっている保護者の方、教育関係者の方には今一度通信制高校について、現在子どもたちが置かれている時代について考えていただきたいです…!

 現在、通信制高校に通っている高校生は12人に1人。中学時代に不登校ではなかった生徒も通信制を一つの選択肢として考えるようにもなっています。

 ですが、多くの保護者の方にとって心配な点は
①   うちの子は通信制で対人スキルが身につくのだろうか?
②   うちの子は通信制でちゃんと勉強ができるのだろうか?
この2点を浮かべる方が多いのではないかと想像します。

 この2点について、答えになるかはわかりませんが、少しでもヒントになればという気持ちで持論を語らせてもらいます!!


対人環境を選び取るということ

 ①について、前提として対人スキルとは何か、考える必要があると思います。

 学校の対人環境は用意されたものであり、用意された環境における対人スキルは大学や社会でそのまま活用できるのでしょうか?

 実際に大学に進学してみて、人と関わるきっかけを自分で選び取れるかどうかという壁があると私は感じました。大学ではクラスという概念が(ほぼ)ない分、一度仲良くなった友人とは約束しない限り二度と会って話せない可能性もあります。私はそんな焦りからとにかく友人の数を稼ごうとして、刹那的な関係性に虚しさを抱くことも少なからずありました。

 遅かれ少なかれ、みんないつかは自由な対人環境に解き放たれ、そこから人との繋がりを選び取っていかなければならないはずです。(もちろんソロ活の時間も大事)

 通信制高校では、サポート校などでの「用意された環境」も活用しながら、大部分では大学生や社会人のように選び取るタイプの対人スキルを習得する余地があります。学校の外を出てコミュニティを開拓することも可能です。

 自分にとって居心地が良い対人環境はどんな環境か、試行錯誤できる時間が3年分創出されることは人生にとって大きなメリットだと言えるのではないでしょうか。

学びもいろいろ

 ②については、まず勉強の定義を考える必要があると思います。
BFの新メンバーと話していてよく聞くのはこういう言葉↓

教育格差の「教育」ってなんですかね?5教科の勉強だけではなくて、経験としての勉強、経験としての教育の格差もあると思うんです。

 これには私も賛同…!!!経験や経験から育まれる学ぶ力や気づく力は、確かに総合型選抜などでも評価されつつありますよね。

 5教科の勉強は個人にあったペースでレポートを進めることで効率化し、浮いた時間で経験を積むということが通信制高校では可能です。アルバイトをして貯めたお金で経験を買うこともできます。この点で、通信制高校には経験の格差による教育格差を是正する手がかりがありそうだと思うのです。


アイデンティティクライシス(青年期危機)に耐えきれるか

 色々と持論を語ってきましたが、結局のところ、①も②も答えはこの問いに隠されているように思います。

 対人関係や経験を選択する過程において、多くの生徒、学生(特に就活生)が抱える「自分とは何者で、何がしたいのかわからない」というアイデンティティに関わる問いに直面することになるのではないでしょうか。

 高校生と大学生の時期にあたる青年期では、自我同一性(アイデンティティ)の確立が課題になると言われています。

ダイコミュ アイデンティティを確立する方法

 自我同一性は一気に形成されるものではなく、拡散と再形成を繰り返していく。その拡散の過程で起こる傷つきや無気力といった状態に耐えうるか、ということが問われることになります。これに耐えられないリスクが通信制高校のデメリットとして存在しそうです。しかし、これをなんとか乗り越えようとする先に、偏差値や世間体にとらわれない本当の進路選択があるのではないでしょうか。


…と、レポートみたいな記事になってしまいました!!笑
BFにはこんな感じの教育オタクが多めなので、その雰囲気が伝わると幸いです!
次回、BF古参!長距離通学で頑張っているという平さんの記事です!
投稿再開につき、その後もどんどん投稿されるようなのでお楽しみに~~

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