弦巻スカイスターズ企画 裏話

このページは、うまやし氏の企画であるパワプロのペナントレースの企画に
応募した時の、裏話集です。どんな気持ちでチームを作っていたのか、作った選手への思い入れはどんなだったのか、作った選手の元ネタやコンセプトは何だったのか、実際に採用、不採用が決まったときの気持ちなどなど。主催者に対する恨みつらみは一切ないです(ここ重要)。全員とりあげていったら冗長になるので、心に残ってる選手を抜粋して書きます。


コンセプト

この企画に参加したのは2回目。前回はそもそも1チーム作成して応募するだけの時間もなかったので、選手単体で2人応募して1人採用。なので次に参加するならチーム応募に挑戦しようと思ってた。

とはいえ、何も基準がない状態で作り始めては採用率が非常に危うい。昔の西武の中継ぎくらい危うい。なのでまずは敵情視察。前回採用されたチームの情報を集めてみる。こことかこことかここ。うん、これはアカン。どこもガチすぎる。とてもじゃないが同じような路線で作っても落とされる。プロ再現チームというのも手だが、65人前後を査定込みで作るのはなかなかしんどい。MLBチーム再現の場合は査定に使うデータを集めやすい(NPBより詳しいデータを載せてるサイトがいくつか心当たりある)かわりに、パワプロの仕様上外国人枠で引っかかる。厳密には枠無制限に設定で出来たと思うけど、そんな特別扱いをしてもらえるとも思えない。なので作るチーム自体はオリジナルチームに決定。後はどんな方向でチームを作成するか。そして思いついたのが、個性派軍団、それも尖った能力かつ、長所短所と特殊能力が噛み合っていない、そんなチグハグなチームを作ることだった。主催者が応募されたチームを全部チェックして回るってことを考えると、似たような方向性のチームを投稿したって印象に残るわけがないし、万一当落上に残った場合、どっちを正当な理由つけて落とすか悩ませるという余計な労力をかけることにもなる。それはよろしくない。じゃあちょっとでも目に止まりやすいであろうチームにしようや、と。

作成モード

次はどのモードで選手を作ればいいか問題。募集中の時点で、実はパワフェス以外ほとんど手を付けておらず、逆にパワフェスは登録全選手Lv10にするくらいにはやりこんでいたので、このままパワフェスでいいかな、と。赤能力に関しては、チャンスから回復まではカレンをマネージャーにすれば全部Gまで落としてくれるので、赤本が買えないパワフェスでも実は設定可能。それ以外の赤能力に関しては特定のコンボを狙うしかないので少し運が絡む。なので、実際に作る時は対戦相手をシャッフルできるアイテムを2個持ち込んでいた。おかげでチームが完成するころにはスッカラカン。投手の野手能力のチャンスから送球をE以下にする手段はおそらくないので、そういう選手を作りたい時だけサクセス本編に手を出した。こっちは全く知識がなく、また攻略サイトを頼ろうにも中身スッカスカ、ざぁこざぁこな企業wikiばかりヒットして使い物にならないので、攻略本を片手にちまちま進めていた。

高野姉妹

最初に思いついたのは、贔屓実在チームの選手の能力値だった。これをもっと極端に出来ないかな、と。そうして生まれたのが彼女たち。

先に生まれたのは外野手の方。肩をさらに強くし、レーザーを金にし、守備力もあげ守備職人も取らせてスローイングのモーションも短くし、それを送球Gで台無しにする。そして外野手の方を作ってから思いつく。これ内野手バージョンも作れるんじゃないかと。内野手にレーザー系の能力は(たしか)意味がなかったはずなので、代替の能力を探る。すると高速チャージなる能力があったので、これを採用。これが発動するポジションに据え、外野手版を差別化を少しつけたくなって満塁男を意外性に。基礎能力は少し迷ったが、二人とも能力のコンセプトは同じなのだから、一卵性双生児ってことにして全部同じにしちまえ、と。そうすれば名前も『送球が遥か彼方の高いほうへ抜ける』→高井はるか、かなたでそれっぽい字面になるじゃん、と。
苗字は高井でもよかったけど、贔屓チームに高野って選手がいるのでそっちをとった。

結果的にはこの二人、わりと失敗だった。チャンスBつけとけば打率そこそこ、HR10本くらい、打点60くらいはいくんじゃないかと踏んでいたのだが、いざオートペナントを回してみると打率がバスケットボール選手の身長みたいな数字ばかりに。どうもこのゲーム、オート進行時はミートが極端に小さい野手には人権が与えられないようだ。どうやら当落ギリギリまで残ってたっぽいけど、最終的に二人そろって落選。

ミートAパワーFのPH、ミートFパワーAのAH

このコンビもわりと初期の段階で思いついてたもの。特にセカンドの方については、「どうせセカンドなんて守備型かユーティリティー型ばっかで打撃能力に振ってる選手の応募ほとんどねえだろ、ポジションのイメージ的に。じゃあ打撃型にしちまえ。」という打算もあった。一応走力以下の能力や基礎特殊能力(勝手にそう呼んでるけど、要は上段のチャンスから回復までの奴)もなんとなく裏返しになるようには作った。緑能力もつけて基礎能力が生かせないようにはしたけれど、いざオートペナントを回してみると影浦くんが毎回20発くらいは打つので、あれこれ実は微妙か?と思わなくもなかったり。結果はセカンドの三重野くんが採用。紅白戦配信でその才能を遺憾なく発揮していてこれは大満足。

不壊の中継ぎ投手

彼もわりと初期に構想が固まった選手。投手としての基礎能力は平凡だけど(サクセスの手塚とか江崎みたいな感じにしたかった)、とにかくタフネスで中継ぎでいくら使い潰しても壊れない、打ち込まれてもへこたれないみたいな。ケガあり設定のペナントレースでは彼みたいなタイプは欲しいな、でも基礎能力高すぎると先発で短い間隔で何度も投げちゃうな、それはちょっと違うな、ってことで先発適性はナシにして中継ぎ専門に。結果的には彼も失敗作の部類に。CPUが勝手に先発適性を練習でつけて先発ローテ入りさせてしまうのだ。その発想はなかったよCPUくん。結果は落選。

大魔神

まだ数人しか選手作っていないにもかかわらず、早くもネタ切れ感が出てきた。そらそうだ、そんなに『能力が尖っててチグハグな選手』なんてそう何通りも作れるわきゃない。そこで方向転換をし、実在選手、OBをもじった、でもちょっと本家より劣る能力の選手を作ろう、と。

名前も込みですっげえ自信のあった選手。威圧感という能力は強力すぎるのでこの手の企画では敬遠されるのは分かっていたけど、野手と違って常時出場する訳では無いし、先行逃げ切りできるチームでもないから最後に出てくる投手くらいはめっちゃ強くしてもよかろう、と。それに弱点も少し付与すればいけるんじゃないかなと。結果は落選。

量産型格安外国人投手

ストレートの最速95マイル、変化球はカッター系とチェンジアップ系、ランナーが出れば出るほど不安定になる、という中南米で安く拾ってきました感満点の投手。こういうテンプレみたいな選手、4人目の外国人枠として採用するのにピッタリじゃないか?と思って作った。それがまさか、日本人含めて似たようなタイプの選手がしこたま応募されてたとは全く予想できなかった。みんな同じようなイメージ共有してたのね。この選手の場合は走力Bで金特の電光石火まで持ってるけど、これも『中南米の投手って足早い人多くね?』という勝手なイメージからきてるもの。ただ電光石火取れたのは完全に偶然です。このレベルの選手はそこまで厳密に能力査定して作ってなくてかなりラフにやってるので。結果は落選。

不運のエース

尖りまくったデコボコなチームでも大黒柱1人は欲しいよね、ってことで考えついた選手。

150キロ、SS、金特1つか2つ、変化球は大きいの2つと小さいの1つ、そして負け運と、このチームの中ではかなり明確な作成方針があった選手。抜群のスペックだけど見殺しにあって貯金が作れない、という選手を作りたかった。実際にオートペナントに放り込んでみると、防御率1.50で14勝12敗みたいな数字をぽんぽん叩き出していたので、狙い通りの方向性の選手になったので個人的にすっごい満足はしていたけど、一方で見た目があまりにも強すぎるのでオリジナル選手軍の色にはあわないだろうなあ、とも思ってた。案の定強すぎると怒られました(怒ってない)。結果は落選。

ダジャレシリーズ

前回作った虹谷みたいな枠の選手なーんか作りたいな、と思案を巡らせ生まれた選手。虹谷はイロモノ(ダブルミーニング)だったけど、こっちは煮詰めたネタのような感じで。

見た目ですぐにギャグとわかる、それでいて能力がそこそこいけてる選手って意外と塩梅が難しい。そんな中で、割りと採用されそうな範囲に収まったのでは?と作り終えて思った選手。Cで統一するならいっそサブポジにキャッチャーつけるか?とも思ったけど、いざそれをやるとこの選手がキャッチャーメインで起用されそう(リードCはそれなりに偉い)なのと、それはちょっと違うかなあ、と。あとメタな話をすると、野手能力と特殊能力全部Cにした時点でかなーり経験点がギリッギリだったので、こりゃキャッチャーつける余裕ねえなってのもあった。結果は二軍枠で採用。
ローテの谷間に年間5試合くらい先発して、5回3失点、2打数1安打みたいな成績残してくれりゃ狙い通りだな、と思う。主催者は『このチームはセカンドが穴だからこいつをセカンドにコンバート』なんて話もしていたけど、それはそれで面白いからまあいいかなと。応募した選手の扱いは主催者に一任するので。

SASUKE

コンセプトが先にきて、あとから名前が来た選手。荒削りで立ち上がり不安定だけど、投げれば投げるほど調子を上げる投手、わりとあるあるだけど、作ったら6番手枠か二軍のプロスペクト枠でいけるんじゃない?と。いざ作ってみて試合の中での動向を脳内シミュレートしてみたら、あ、これSASUKEの第一ステージのゴール前の坂じゃんね、と思いたち、急遽Googleであの名物おじさんの名前を調べた。現実的にはコントロールEで四球持ちなので、本領を発揮する前にボッコボコにされそうな気がしてならない。乱調までつけたら絶対に毎回そうなる確信があったので自重しました。結果は二軍枠で採用。

スペランカー

前々から絶対作ってみたかったタイプの選手の1人。イメージ的には多村仁志が一番近い。アレをさらに極端にしたらどうなるのかなと。基礎能力めちゃくちゃ高いけど、打撃方面の特殊能力そこまで高くないので残す打撃成績はそこまでではないのと、ケガG回復Gなのでそもそも試合にあまり出られず、50歳のおじいちゃんなのでケガするたびに能力がガンガン下がるから中盤以降はそもそも試合ロクに出られないだろうし、基礎能力Sまみれでも問題なかろう、と。結果はちょい失敗。実はケガしまくっても基礎能力は思ったほどは下がらず、何回かシミュレートしてもC以下まで下がることは一度もなかった。残す成績は想定していた範囲内だった(100試合3割10本50打点みたいな)ので、そっち方面は成功だったけれども。結果は落選。

メインポジションとサブポジションの能力が逆

コンセプトは自分でも面白かったと思うけど、それを形に出来なかった例。千将高校では実在選手が転生して登場することがよくあるけど、その実在選手の中にはメインポジションよりサブポジションの方が守備力が高く設定されている選手がいるので、そのチグハグさをなんか形に出来ないかなと。で、その落差を強調するために守備力をかなり高めに設定し(低いとただの低レベルな争いにしかならないし)、さらに守備職人までつけて、そのかわりに走力を低くして守備範囲を狭くして、と作ってみたのだが、いざ完成してみると大して面白くない数字しか残らなかったという。作成した苦労のわりに得られるものがなかった例。実はサクセスでの育成開始時点で能力がそれなりに高かったので、ダイジョーブのメスを持たせて改造手術失敗するまでリトライ連打という、かなりめんどくさいことやってます。結果は落選。

災い転じて

自信があったのに落選する選手もいれば、自信がなかったのに採用される選手もいるわけで。彼はそんな選手。

全力でヘッドスライディングして、そのまま病院直行する選手って(ゲームの世界であれば)面白くない?と思って作ったもの。昔のパワプロはヘッドスライディングしてそのままケガして退場ってあったと思ったけど、最近のは違うんですかね?(さっき主催者の寸評読んだ)

流行り物

最後は自信もあったし、採用も無事された例で締め。

ウマ娘枠(そんな枠はない)で採用されてた選手がいたので、もう1人2人いてもいいよねと便乗して作った彼女。ウマ娘の名前のリストを眺めて、なんかいい感じに実在してそうな違和感のない名前にアレンジできる子はいねえが、と思っていたところ白羽の矢がたった。名前、能力、パワターと全部自信の持てる出来に。結果は二軍枠で採用。紅白戦配信でさっそくネガティブな方向で視聴者のハートを射抜いてしまい、見ながら大笑いしてた。ちなみに白状すると私このゲーム全くやったことありません。性格すら分からんのに選手作成はできないので、ストーリー動画なるものは全部見たけども。


おわりに


オリジナルチーム作るって大変だね(今更)。選考が終わって、採用チームと自分のチームを照らし合わせて見ると、そこまで奇をてらったものにしなくても良かったのでは?あともっと強い選手作っても大丈夫だったのでは?という気持ちがふつふつと。次回以降の企画にチームを応募することは多分ないけども(やる気がなくなったとか結果に不満だとかいうことは一切なくて、単にアイデアが思いつかん)、見てる分には楽しいので開幕日が待ち遠しいぜ。鬼のような数であろうチーム、選手を見てふるいにかけていった主催者=サンは本当にお疲れ様でしたということで。


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