小倉競馬を終えて若手はどうなったのか

第一回小倉競馬が終了しました。小倉に若手騎手が集合して早一ヶ月・・・『勝ち星を量産したい意図』がある若手騎手はその目的を果たせたのでしょうか。先週と同様に成績をまとめました。

若手騎手の小倉成績

※成績上位者のみを記載し、日数は参戦した日数

西村淳也  11-11-12-89 勝率0.089、3着内率0.276 12日間
団野大成    9-14- 9-73  勝率0.085、3着内率0.304 12日間
横山武史    8- 7-  8-58  勝率0.098、3着内率0.283 11日間
斎藤新     7- 5-  5-58  勝率0.093、3着内率0.226  9日間
鮫島克駿    6- 8-  6-52  勝率0.083、3着内率0.277 11日間
藤田菜七子   5- 6-  6-53  勝率0.071、3着内率0.242  9日間
亀田温心    5- 4-  0-53  勝率0.080、3着内率0.145  9日間

まず、若手騎手の小倉リーディングは西村淳也でした。フル参戦してこの勝率、3着内率はまぁまぁでしょう。最終的に昨年より成績を上げていますし、リーディング11位は立派な数字。ただ、全体の成績のほとんどが小倉で挙げている事が春競馬に中央四場で騎乗する事に繋がるかは分かりません。

続いて2番手につけたのは団野大成。こちらもフル参戦ですが、数字以上に活躍しているイメージがあります。しかし2着は14回もあり、内10回が1,2番人気なので取りこぼした印象が非常に強いですね。ただ西村と違って年明けの京都でも勝ってますし、この2ヶ月で一番活躍した若手と言っても過言はないでしょう。特別戦の勝利が欲しいところです。

3番手の横山武史は22日の土曜2Rで落馬負傷しました。1/19に本馬場入場後に落馬して同日乗り替わりとなっていましたので、またかよって思うファンは多いと思いますが、今回は前を走っていた斎藤新の馬が故障したのが原因で自らのポカが原因ではありません。彼は毎週のようにコンスタントに勝ってるように勝率が高く、しかもそのほとんどが5番人気以下。騎乗数が少ない事を考えると立派な成績だと思います。田辺が爆発して関東リーディング3位になりましたが、三浦、田辺に次ぐポジションを確立したいところです。

4番手の斎藤新は参戦日数が少なく勝率は高い。しかし3着内率は低いので、あまり評価は高くありません。京都で2,3着が7回があるように中央四場でも見せ場がありますが、春競馬に中央四場で活躍できるかと言われれば可能性は低いでしょう。

5番手には鮫島克駿が入りました。23日の日曜は、小倉大賞典で初重賞制覇を果たした以外にも2着が4回もあるように勢いがありました。昨年は怪我もあってデビュー以来最低の成績でしたが、元々デビューから4年連続で30勝をマークする有望株。特別戦の勝ち鞍も多いですし、松若風馬が出遅れ、さらに重賞を勝って勢いに乗る今、春競馬にチャンスが巡ってくるのではないでしょうか。

藤田は2/15の落馬負傷が長引きそうな雰囲気はないですが、焦って復帰して流れをダメにするケースは、武さんをはじめ枚挙にいとまがありません。いくら若いからとはいえ、東京スプリントに間に合わせるとか言って焦ったら悪化しそうですもんね。今年も平場専門にならないためには小倉が踏ん張りどころだったのですが、ここは成績や技術ではなく精神面が問われる休養になりそうです。

亀田は小倉というより全体で良い成績だと思います。わずか2ヶ月でデビューした昨年を超える成績ですからね。昨年は新人の中でも目立つ存在ではありませんでしたが、今年はなかなかどうして上位に食い込みますね。関西リーディング15位は岩田Jrより上です。まぁ岩田Jrはずっと京都にいるんですが。

結局、誰が期待できる?

これを見ると若手騎手の意図が叶ったのは団野大成、横山武、鮫島克でしょうか。団野大成は自分を売り込む事に成功しましたし、これからチャンスが貰えるでしょう。減量が☆になる前に特別戦が勝てれば波に乗れます。横山武は関東なら戸崎、三浦、田辺に次ぐ4番手ですし、吉田隼、大野、石橋、丸山、津村辺りとバチバチやれると思います。関東で良かったね。鮫島克はやはり重賞を取れたのが良かった。インパクトありますからね。来週、再来週辺りでポカしない事に集中してほしいです。亀田は意図がちょっとズレてるけど、まぁ注目できる存在ではあります。

結局、昨年から成績を上げていても物足りなく感じる場合もあり、全員が全員、思った通りに事が運んでいるわけじゃありません。小倉に7日間しかいなかった藤岡兄に小倉リーディングを取られましたし、勝率が一割を超えた騎手もいませんでした。騎手として成功を収めるために中央四場で有力馬に騎乗するという目的を果たすためには、このままでは厳しいと言わざるを得ません。ただ、ライバル心むき出しで切磋琢磨する事は悪い事ではありませんし、磨いた技術を中央四場で試す事も忘れないほしいと思います。



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