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騎手の成績 2021年8月

まだ生きています。今週の未勝利戦予想やデータと直感の融合シリーズは難しそうですが、このシリーズだけはしっかりと記事にしたいと頑張っております。なお、土曜に検査結果が出るので、それ次第では更新が止まるかもしれません。


さて、菅総理が退任するという事で色々な批判が出ておりますが、成果を見てみれば途中で投げ出して無責任だ、などという結論にはとても至らないと思います。政府が長年先送りにしてきた案件をたった一年で次々と処理していったわけですからね。最初は例の日本学術会議問題、次に携帯料金の引き下げ、不妊治療の保険適用、原発処理水の海洋放出決定、土地利用規正法、皇位継承問題、デジタル庁創設などがあり、外交では従軍慰安婦表現が不適切と閣議決定、台湾海峡の平和と安定を日米の共同声明に盛り込みました。

そして一番重要なのはワクチンの調達1日100万回の接種です。これは現在の日本を支える大きな案件です。渡米してファイザー社のトップに直談判してワクチンを確保し、とても無理だと言われた1日100万回の接種を超法規的措置で歯科医師を導入してまで達成しました。それが接種開始から半年も経たずに国民の半数近くに接種をさせ、重症化の防止、ひいては医療逼迫を防いだわけです。もし、これができなかったら今頃、医療現場は悲惨な事になっていたでしょう。

こうした点は報道機関はほとんど報じませんよね。ただ感染者が増えたから悪い、五輪を開いたせいだ、とソースが不透明な情報を垂れ流し、それを蔓延させた上で世論調査を行えば、支持率が低下して当然でしょう。正当な批評をできない点は報道機関はもちろん、人として筋が通らないと思います。


競馬の世界でも評価するところはしっかりと評価しなければいけません。どうも騎手界隈などでは印象の方が強く、下位であればあるほど冷遇される傾向にありますが、伸び盛りの若手や結果を残した騎手などはもっと評価されてもいいかなと思う部分が多々ありますね。

例えば、私が応援中のミルコなんて終わった騎手という評価が大勢を占めていますが、勝率、連対率、3着内率は全て上から5番以内(障害騎手除く)です。坂井瑠星も4月に国内復帰してから毎週勝ち星を挙げていますし、32勝の内、7番人気以下で10勝もしているんですよ。

印象ばかりが優先して数字をしっかり見ない、見ても分析できないと、自分たちにとってマイナスになるばかりだと思いますね。特に予想の世界では、枠順の有利不利や、コースの特徴、血統やローテ、調教など、様々なファクターを吟味して馬券を決めていきますが、そこは数字の裏付けがあるからそうしたファクターがピックアップされるわけで、その数字も日々アップデートしなければ意味がありませんからね。


上位陣は大勢決したか

さて、前ふりが長くなりましたが、体調が悪くならない内に進めましょう。8月期は7週間分なので数字は大きめです。

1位のルメールは22-22-7-46で、3着内率0.525でした。7月期は0.431とかなり落としましたが、しっかりと盛り返してきましたね。ただ、得意としていた北海道シリーズでは精彩を欠くようなケースも印象も受けました。3着内率も2018年の0.580から毎年下がり続けており、今年も前年比ではワースト12となっています。ルメール王国崩壊の序章なのでしょうか。


2位の川田は22-7-8-28で、3着内率0.569でした。ルメールを避けて新潟や小倉で騎乗していたとはいえ、さすがの一言ですね。リーディングは難しいでしょうが、秋にはBC遠征が待っています。日本騎手の代表として頑張ってもらいたいですね。


3位の福永は18-11-19-50で、3着内率0.489でした。7月期は3週間で14勝を挙げた福永ですが、8月期は7週で18勝と一息です。ダービー以降、重賞勝利もありませんし、得意の2歳戦で来年のクラシックを目指す馬を探しているようです。秋以降、コントレイルで結果を出せるのでしょうか。


4位の松山は16-15-9-85で、3着内率0.320でした。騎乗数が多い分、3着内率は低めですが、トータルでは0.359とキャリアハイを更新しています。中山記念以来勝ち鞍が無かった重賞も、プロキオンS、小倉記念と勝ちましたし、弾みをつけて秋競馬に向かいたいですね。


5位の横山武は21-9-7-66で、3着内率0.359でした。キャリアハイを更新している3着内率もそうですし、勝ち星も年間100勝ペースです。頭角を現した後も成績の残している点は素直に評価しないといけません。あとは皐月賞以来の重賞を獲れると良いのですが。

6位の吉田隼人は11-13-13-55で、3着内率0.402でした。札幌記念のソダシ以外は目立った勝ち星はなく、2,3着が多かったですね。ただ、7月期の0.232からすれば大幅な改善ですし、ローカルの帝王の面目躍如といったところでしょうか。

7位の横山和は12-8-11-57で、3着内率0.352でした。思った以上の伸びを見せたといったところでしょうか。7月期は函館記念を制しましたが、8月期はエルムS、キーンランドC、新潟記念の3つの重賞で2着を確保し、一流騎手と呼んで差し支えない腕前を披露してくれました。前年比の3着内率は+0.112と全体2位の数字ですし、これを維持できたら一流騎手まであと一歩です。


8位の戸崎は11-10-5-54で、3着内率0.325でした。戸崎を見ていると騎手は馬質が重要なんだなぁと改めて思いますね。現在の成績は、かつての戸崎からしたら目も当てられない数字ですが、それでもリーディング8位に居るわけで、ますます騎手の記録が薄っぺらいものになりそうで怖いです。でも、今の戸崎は応援したくなりますね。


10位のミルコは12-8-7-44で、3着内率0.380でした。ミルコがTOP10圏内に入ってくるのは昨年の11月期以来ですね。馬質もあって、中穴以下を2,3着に持ってくるケースが多く、人気馬で飛ぶケースが少ない印象を受けます。新潟記念では私の心臓に大きな負担を掛けてくれましたが、ミルコとしては非常に嬉しい1勝です。騎手としての腕以外のところで損をしていると思いますが、そろそろ許してやってもいいのでは?と思わずにはいられません。


まだ落ち着かないのか?

11位以下はなかなか落ち着きません。大きく落とした者もいれば、上げてきた者も居ます。20位以下のグループが落ち着いているのを見ると、熾烈な争いが繰り広げられているように見えます。

11位の鮫島克は8月に43勝目を挙げて、3着内率とともにキャリアハイを更新し続けています。もう一つ二つ欲しかった重賞はアイビスSD、レパードS、北九州記念とあと一歩届きませんでしたが、しっかりと乗れる騎手をアピールできましたね。ミルコ同様、これから期待したいです。

12位の岩田Jrは相変わらず重賞は勝てませんし、特別戦の勝利も少なくなってきているように感じます。関係者が期待したほどの成績ではないのは明らかですが、どこまで続けられるでしょうか。このペースだと昨年の76勝を超えるのも難しいかもしれません。関西若手の3年目のジンクスというより、最初からチョンボが多かったので、こうなるのも必然だったのでしょう。

13位の武さんは勝ち星だけはきっちり稼いだという印象です。重賞では惜しいレースもありましたが、メイケイエールのようなレースもあり、なかなか復活とまでは行きません。まぁこのはやり病の世界で世界中を飛び回ってこの成績なら良しと考えるべきなのかな。

14位の菅原はコツコツと実績を積み上げています。今まではローカルで稼いでいる若手という印象でしたが、6月に東京に残って騎乗を続けたのが良い方向に向いたのかもしれませんね。2場開催となった7月下旬から8月中旬の3週間でも2-4-4-36と最低限の数字を残せましたし、3年目の関東若手としては十分じゃないでしょうか。秋の飛躍を期待したいです。

16位の田辺は7月期10位からビックリするくらい落としましたね。関屋記念を勝ったものの7週間でわずか4勝、人気馬で2,3着と取りこぼしも多く、うまく歯車が噛み合ってない印象を受けます。このまま中位以下に落ちてしまうのでしょうか。

18位の西村も3勝と結果を残せませんでした。4ヶ月連続で順位を下げていますし、重賞の騎乗機会も少なく、もがいていますね。10月までの海外武者修行で何かきっかけ欲しいところです。

19位の団野大成も今年のスタートダッシュは良かったものの、その後は低迷し、リーディングは20位台まで落ちていましたが、ここでやっと復調の兆しを見せました。また、西村同様、海外武者修行に出るという事で、さらなる成長を期待します。


中位以下の現状

20位以下はなかなか変化が起こりません。注目する騎手は悪い意味の方が多いですし、もっと目を見張る何かがあれば面白いのですが・・・

気になる騎手といえば23位の和田でしょう。8月期わずか1勝はさすがに心配になります。7月期も2勝、6月期3勝ですから間違いなくスランプです。春は調子良かったんですがね。歳を取るとこうしたスランプが大きなダメージになりますので、秋以降は要注意です。

24位の池添も思った以上に上向いてきませんね。昨年は夏競馬で一気に上がっていったのですが。職人なので勝ち星は重賞だけで良いとは思いますが、バンバン勝つ池添もまた見たいものです。

25位の浜中も上2人と同様に何でここに居るのかなぁという騎手の一人。3着内率は0.310と幸や鮫島克、関東の上位騎手より上なんですがね。代役のナムラクレアで一発回答するような御方ですので、もっとチャンスが欲しいところです。

26位の坂井瑠星は毎週のように勝ち星を挙げる点は大いに評価して良いと思います。中穴以下の人気で10勝を挙げているように確かな腕がありますし、再び海外に出てGⅠに挑戦しようってんだから応援したくなります。未来の日本競馬界を背負う騎手となる事を期待しています。


我らが野中君は?

8/21に8勝目を挙げたものの、その後は泣かず飛ばずで72位でした。私の心臓、もとい心も限界です。応援できるのは今年一杯かなぁ。だって、今は坂井瑠星とかミルコとか菅原とか鮫島克とか面白そうな騎手がいるんですもの。

中央四場に拘らず、ローカルに出向くなら応援できそうな雰囲気はしますが、このままじゃジリ貧ですからね。後輩も海外遠征に行ったし、はやり病は言い訳になってませんか?もう一回海外遠征に行くって話は諦めましたか?

このまま消える前に、何か行動を起こすべきだと思いますが・・


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