若手は期待できるのか?

土日に3人の若手騎手がJRA通算100勝を達成しました。土曜の中京1Rで3年目の横山武史騎手が、阪神2Rで4年目の坂井瑠星騎手が、そして日曜の中山10Rで3年目の武藤雅騎手が大台に到達しましたが、同じ日に同じ勝利数を達成するのも珍しいですが、同じ週に3人が同じ勝利数を達成というのも驚きですね。

まず横山武は、天才横山典弘騎手の息子で、横山和生の弟です。競馬学校在籍時に模擬レースで総合優勝を果たすなど兄よりは注目されていたようで、2017年に関東所属でデビューし、4月には初勝利を挙げていました。その後、順調に成長し、3年目の今年に年間50勝を超え100勝を達成しました。リーディング上位に顔を出し、3着内率の伸び率でも今年7位となっています。関東所属で順調に成長する騎手はあまり居ないので、珍しいと言えば珍しい。

他の関東若手と言えば、競馬学校30期の石川裕紀人、32期の藤田菜七子、33期の武藤雅、35期の菅原明良あたりでしょうか。石川は重賞勝ちはあるものの、近年は年間20勝にとどまっており中堅以下に落ち着いてしまった印象で、菅原は初年度なのでまだ何とも言えません。

ただ、横山武は態度がよろしくないという話もチラホラ聞きます。ギャンブルジャーナルでも荻野極とのイザコザを報じられてましたね。調子が良いと態度も横柄になりがちですが、2世ですし、重賞も未勝利ですから、周りが納得する結果を出すまでは謙虚な姿勢で望んで欲しいです。

次に坂井瑠星ですが、前に記事を書いてるように師匠に恵まれているので経験だけはあります。1年間の海外武者修行、重賞勝ちに、GⅠでも騎乗経験があるわけで、横山武よりは楽しみな存在ではあります。ただ、3着内率がなかなか上向かないのが心配。師匠のサポートがある内に3着内率0.250まで上げて中堅クラスの騎手になって欲しいです。

最後に武藤ですが、野中君、坂井瑠星に続き、少し応援した騎手の若手騎手の一人。この人も野中君と同じくローカル競馬に行かず、中央四場で腕を磨く事を選択している点は好感が持てます。ただ、3年目で特別戦の勝ち星が4勝では寂しい。横山武という同期が居ますし、減量が無くなる来年が勝負の年なんで頑張って欲しい。

なお、中山競馬場では、12/15現在、2019年の中山競馬場で200戦騎乗して20勝、内19勝がダート、3着内率でも芝11.8%に対してダート27.9%と、極端な傾向にあるのも馬券を買う側としては大いに参考になります。

反対に、東京競馬場では芝の勝率4.7%、3着内率20.8%、ダートの勝率2.7%、3着内率13.6%という正反対の結果に。芝全体の3着内率は17.3%で、ダート全体では18.5%なので、競馬場ごとに考えをガラッと変えた方が良さそう。


あと、藤田菜七子も通算100勝というニュースもありましたが、彼女の場合は地方競馬も含めての記録なのでJRA通算100勝ではない。新潟【年間】リーディングと同じように客寄せパンダ的な手法です。ハッキリ言ってこういうやり方は好きじゃないですね。

今週は記録ラッシュで、前述の3名の他に、岩田康誠がJRA通算1600勝、幸英明がJRA通算1400勝、三浦皇成が年間100勝を達成しました。三浦はともかく、他の5名の表彰式でのプラカードには『祝 JRA通算○○勝』と書いてありました。ただ、藤田だけは地方込みなので、JRA通算の文字は無く、『通算100勝達成』となっています。

画像検索できる方はググってみてほしいんですが、これだけ見ると詐欺に近いですよね。あぁ藤田も100勝したんだ、と誰だって思いますよ。この後、10勝してJRA通算100勝った表彰式したら、あれ?前も100勝したなかった?してたよね?となりますよ。大事にしたいライト層ならなおさらです。JRA通算って?地方の数は含まないの?公式にはどうなの?世間一般では?そういう簡単に答えられない疑問はできるだけ排除しないとライト層はついてこないと思いますが。

また、武さんがトーセンラーでマイルCS勝った時も地方と合算でGⅠ100勝ってやってましたけど、それとは重みが違います。これがOKなら岩田は1700勝、幸は1500勝、武さんは4300勝ですし、しょっちゅう○○○勝達成ってできるじゃないですか。藤田だけ特別なんですか?女性だから?

これじゃ完全に藤田が客寄せパンダです。彼女のプライドを傷つける行為にすら思えますよ。どんなに頑張っても男性と同じ目線で見てもらえないんだから。いい加減、一人の騎手として見てあげましょうよ。と勝手に思いながらこれを書いてます。


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