ミルコ特例再び?
有馬記念でのリスグラシューの鞍上がダミアン・レーンに決まりました。あれ?春で短期免許の期間終わってなかった?何々…ふむふむ…そういう事か…どうやら矢作先生がミルコ特例を適用できないかと働きかけたそうです。
ミルコ特例とは、2003年にミルコが短期免許で来日した際、ネオユニヴァースで皐月賞と日本ダービーの二冠を達成したところ、短期免許の期間を使い切ったミルコが三冠が掛かった菊花賞に乗れないのはどうなの?って抗議がJRAに殺到したとかしないとかで、JRAが『同じ競走馬でGⅠを2勝以上した場合、その競走馬がGⅠに出走するなら当日だけ短期免許あげるよ』って急遽作ったルールを言います。
これって今は希少となったお手馬という概念が残っていた時代の話で、しかもクラシック三冠が掛かっていたという状況を加味して作られた制度ですが、まだ残っていたのね。というか『GⅠを2勝以上』って、確か『本会GⅠ競走を2勝以上』って文言じゃなかったっけ?昔の雑誌捨てちゃったから分かんないや。
でも、そうだとしたらリスグラシューは宝塚記念しか勝ってないから適用できないんじゃね?と思うんですが、矢作先生が『JRAが迅速に対応してくれた』と語っているように、そこは豪州のコックスプレートを勝ったって点を考慮してもらったようです。やり手だねぇ。まぁ引退戦だし、有馬記念だし、馬券売れるし、の三拍子でOKしたのかな。いやっJRAなら「馬券売れるし」だけで認めそう。
んで、そのレーンの実績をおさらい。今年春に初免許で来日し、4月末から6月末までで37-11-18-57の成績で、重賞6勝(内GⅠ2勝)を挙げる大活躍を見せました。勝率30.1%は短期免許を含めた全騎手の中でトップであり、3着内率でも4人しかいない5割超を記録し、さらに単勝回収率は126.7%と素晴らしい記録を残しました。
ただ、記憶に残っているのは日本ダービーで1番人気のサートゥルナーリアに騎乗し4着に敗れた件でしょう。あれは非難されても仕方ない。単勝1.6倍で無敗のGⅠ2勝馬が、2着や僅差で負けるならともかく、4着と馬券に絡めず勝ち馬から0.5秒離されてるんだから。ただ、その後に宝塚記念でリスグラシューで完勝した点は素晴らしいし、その週は騎乗機会4連勝を含む7勝(しかも1番人気無し)と大暴れしたもんだから評価は難しいね。
さて、有馬記念はどうなるか。今年は非常に豪華な出走馬と言われているから、今から楽しみですな。
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