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騎手の成績 2021年3月

前月の記事を眺めていたら外付けHDDの事が書かれていました。そうか・・一月もったんだなぁ・・・先週のHDD関連のゴタゴタですんごく時間を取られた事を考えれば、良い勉強になったと思います。

PC関連は怪しいと思ったら予備を用意しろ

これ重要です。競馬関連は無事でしたが、とても重要な部分をかなりの数失ったのはダメージでかいですね。2ch、5chなどで自分の趣味のものを捨てられた系の話がありますが、まさにそんな感じで、今からもう一度収集なんてできねぇよ・・・というやるせない感MAXで過ごした一週間でした。

それでも、辛うじて死守した競馬があれば前を向ける!!と自分を奮い立たせて、何とかこの記事を書いています。


さて、新人がデビューして一ヶ月・・正確には3週間が経過し、初勝利も出てきた3月期の成績はどうなったでしょうか。さっそく見て行きましょう。


ルメールに異変?覚醒の松山!

1位は指定席のルメールですが、数字だけ見れば何や不穏な空気が。2月期に19勝を挙げたのですが、3月期は14勝に留まりました。14勝でも十分素晴らしい成績であるとはいうものの、今月初週は3勝、先週は2勝に終わりましたし、週平均4勝前後だった昨年の活躍を考えれば、少し落ちているなぁという印象を受けます。

また、重賞についても1月期は3勝を挙げたものの、2月期はフェブラリーSのみで3月期は未勝利と失速気味ですし、もしかしたら牙城が崩れるかもしれません。まぁ武さんが怪我で離脱したので、その分を確保できたらまだまだ心配する必要はないと思います。

2位は川田に変わって2位を維持し続けている松山でした。1月期は15勝、2月期は9勝でしたが、3月期は16勝で遅れを取っていた福永川田を抜き返しました。特に先週は土曜5勝、日曜6勝の計11勝を挙げ、武さんの記録(12勝)にあと一歩まで迫る大躍進を見せます。

ヒシイグアスで中山記念も勝ちましたし、今、日本人騎手の中で最も期待できる騎手と言えるのではないでしょうか。ただ、本当の一流騎手は3着内率が0.400を超えるのですよ。彼は2019年に0.287、2020年に0.332を記録しており、今年はここまで0.387となっています。11勝して0.400を超えないのは騎乗数が問題かなぁと思いますが・・今後は特に注視していきたいとですね。

3位も3ヶ月連続で福永。1月期と2月期は11勝、3月期は10勝とかなりの安定さで全く面白くありませんねぇ。先月も同じ事を書いたのですが、それしか感想が出てこんのですよ。相変わらずインディチャンプ、イズジョーノキセキ、エイカイステラなど人気馬を4着に持ってくる職人芸を見せますが、これはもう当然の事なので、文句の付けようがありません。

昨年キャリアハイだった3着内率も0.478まで伸び、いよいよ成熟期突入か?と思いますが、個人的にやっぱり好きになれないので、コントレイル以外は残念な結果になってほしいと思います(笑)

4位は出遅れから盛り返してきた川田です。松山の活躍に隠れた形になりましたが14勝は立派です。重賞はチューリップ賞を勝ち、6戦して全て掲示板と結果を残しましたが、私は朝日杯勝ち馬のグレナディアガーズを2着に飛ばしたファルコンSが印象に残っています。意外とダノンザキッドはそんな印象はないんですよね。まぁそうだろうなという印象の方が強く、決して堅いクラシックにならないような雰囲気がします。

あとは1月期の大ブレーキの影響か、3着内率は0.471、前年比▲0.101まで下がっています。ルメールを超える数少ないポイントだったんですが・・今後に期待です。

6位の田辺は3月期3勝とブレーキが掛かりました。3/14で落馬負傷した影響だと思いますが、それでも5日半は3勝は少ないですね。う~ん・・新人がデビューした影響だとは思いたくないですが、猛蔵も頑張ってますからねぇ。とりあえず早く肋骨骨折を直してクラシックに参戦して欲しいです。

7位の武さんは3月期12勝を挙げ、15位から一気にジャンプアップしました。メイケイエールの暴走を身を任せ、ランブリングアレーを人気薄で勝利に導き、ディープモンスターでもきっちり勝利を収めてクラシック戦線に乗せた腕前はさすがです。

しかし、その結果が第2~4中足骨骨折とは残念でなりません。踏ん張る箇所ですから、リハビリで感覚が変わってしまわないように祈るばかりです。

8位の幸も3月期10勝と活躍しましたねぇ。今21勝ですから、半分の勝ち星を稼いだわけですが、いつもは15位前後にいるので違和感があります。ダートの幸らしからぬ芝の重賞勝利を見せるとは、週末の悪天候は君のせいか?

9位の戸崎は2月期末のサウジ遠征でピンカメを勝利に導き、マテラスカイとのコンビでコパノキッキングとのワンツーを決める活躍を見せたものの、その影響で帰国後は隔離生活を送り、3月期は2週しか騎乗できませんでした。それでも5勝を挙げる活躍を見せ、関東トップ騎手の地位は簡単に渡す気はないようです。

10位の和田も3月期10勝を挙げましたが、TOP10は二桁勝利が多いですね。落馬負傷の田辺と海外遠征した戸崎以外の8人も居て、非常に面白い展開となっています。やはり短期免許組が居ないとワクワクします。ホントに短期免許制度はとっとと改正した方が、日本競馬の為になると思うのですがね。活きの良い新人がゴロゴロいる現在、5人とはいえ短期免許騎手が無制限に騎乗しては、育つ新人も育たないと思いますよ。


入れ替わる11位以降の顔ぶれ

11位の鮫島克は落ちるかと思いましたが、なかなかどうしてしぶとく粘っています。それもそのはず、前年37勝でしたが今年は既に18勝と大活躍です。中身は小倉の14勝、平場15勝ですが、このクラスの騎手なら勝ち星が何よりも大切です。小倉終了後、重賞以外は中央四場に挑戦していますし、勝利も挙げていますので、意外と伏兵となるかもしれません。

12位の横山武は6勝とまずまずの結果でしたが、弥生賞をタイトルホルダーで制したのは大きなポイントです。エフフォーリアとどちらに乗るのか。というかそもそも選べる立場なのか。個人的にはエフフォーリアでクラシックを獲れるイメージが浮かばないんですよね。かといってタイトルホルダーで叩いたダノンザキッドに逆転できるかと言えば、それも難しいですし。

あと、勝ち星の中身を見ていると逃げ先行が多いですね。17勝中13勝が4角3番手以内で、3月期は6勝全てがレース前半から3番手で進める競馬ですから先手を奪う馬に乗った時は注目です。


13位の三浦皇成は3月期5勝とまぁまぁの成績ですが、気になるのは勝率が非常に下がっている点です。前年0.124から0.081はさすがに下がりすぎだと思いますし、3着内率も0.334から0.305ですから、今年はもう仕事を果たしてのんびりやっていく予定なのでしょうか。それともランドオブリバティの件で何かダメージが・・・ないでしょうね。

14位の岩田Jrは非常にムラがありますね。前年の10月期に9勝を挙げたと思ったら11月期は未勝利、かと思ったら12月期は14勝、なんだコイツは?と思っていたら1月期3勝から2月期に12勝して、3月期は1勝とムラがありすぎですよ。ムラムラするのは若者の特権とは言いますが、未だ重賞勝利は遠いですし、特別戦でも有力馬に騎乗するものの結果が伴わず、思った以上に厳しい状況です。前年のドタキャンが響いているとは思いませんが、関西若手3年目のジンクスに巻き込まれそうな雰囲気がしますね。

16位の浜中は前月22位からジリジリとここまで上げて来ました。怪我から復帰直後に重賞を勝った前年は、その後が泣かず飛ばずでデビュー年以来の低水準の成績に終わりましたが、今年は既に15勝で前年の半数弱の勝ち星を挙げています。その要因は小倉遠征であり、中央四場では乗鞍が期待できないと見越してローカルで勝ち星を量産し、リーディング上位で依頼を待つという前年の藤岡兄スタイルを取った事です。

藤岡兄は結局、リーディング上位に居たもののなかなかGⅠでの騎乗馬に恵まれませんでしたが、浜中はルメール、武さんと同じエージェントですし、何かあれば騎乗馬が回ってきます。そして、今回の武さんの負傷離脱の影響でポッカリ空いたレシステンシアの鞍上にすんなりと収まっている点を見ると戦略は成功しているように思います。

もういいでしょうから4年ちょっと・・・ダービージョッキーとなっても境遇が下がり続けてきましたが、私はまだ応援しますよ!!


中位以降の顔ぶれに変化は?

中位以降は定位置になった騎手、挙がってきた騎手がいますが、気になるのは23位の菅原です。HDDの故障で一部データが飛んだ際に、ついでに注目騎手として成績を記録し始めた彼ですが、3月期は3勝と思った以上に伸びませんでした。1,2月期はローカルで稼げましたが、3月期のローカルは短い上に有力騎手が集まるので、どうしても中山、阪神に戻らないといけません。

ところが、普段乗り鞍が少ない場所だとどうしてもリズムに乗るのが難しいですし、騎乗馬もそこまで集まるわけではありません。事実、3/13~21までの中山と阪神で騎乗していますが、その間は1-1-1-24と良い所がなく、まだまだローカル以外では厳しい様子。今年の目標を通算100勝に置き、来月から始まる新潟の2開催で頑張ってほしいと思います。


24位の泉谷楓馬は今年低調なスタートでこんなものだったか・・と思っていたのですが、3月期に8勝を挙げて前月45位から一気にジャンプアップしました。2/27,28の週の5勝がデカかったですね。特別戦も勝ち、きさらぎ賞で9番人気を4着に持ってくるなどオッという騎乗もあるので、今後も期待できるかもしれません。

29位の松若も注目している騎手ですが、1月期2勝、2月期3勝、3月期5勝と前年同様にスロースターターです。その前年は高松宮記念で初GⅠを獲りましたが、その直後の4月はわずか1勝に終わり、なかなか流れに乗れませんでした。それでも昨年はサンライズノヴァとのコンビで2つの重賞を獲りましたし、勝ち星は減っても中身が充実したと言えるので、今年はここから成績と中身を両立できるように期待したいですね。

31位の斎藤新は3月期1勝で失速しました。1月期5勝でリーディング15位だったんですが、ここまで落ちるとは思いませんでした。一応、3着内率は0.216で前年比+0.058と全体10番目の上がり幅ですし、人気薄の2,3着も多く、馬質を考えればまぁ及第点といったところでしょうか。勝ち星がほしいところ。

32位の丸山は3月期5勝を挙げて、前月50位から一気にジャンプアップしました。オーシャンSで11番人気のコントラチェックを持って来たのは多くの人にとってすげぇ邪魔でしたが、区切りとなる重賞10勝目はお見事です。前年は大きく勝ち星を落としものの、本来はもう少し上に居るべき騎手。20位前後をウロウロして後輩の壁になってほしいですね。

35位の池添は3月期1勝と不振でしたが、その1勝がスプリングSと、さすが持っている男。前年も3月期まで7勝と低迷していましたが、温かくなったら一気にギアを上げて定位置に復帰したくらいですから、今年も春先からは買いでしょう。


その他の注目騎手は?

下位で注目する騎手は特に居ないんですよね。悪い意味で注目なのは、津村や武藤雅、坂井瑠星、藤田などでしょうか。武藤雅は怪我で約一ヶ月の休養がありましたが、津村同様にもっと上位に居て欲しい騎手です。特に武藤は3年目で通算100勝をクリアした有望株でしたが、4年目である前年の成績は変わらず、悪くはないが伸び悩んでいるように見えます。同期の横山武が関東リーディングを獲ったのとは対照的ですね。関東騎手界を引っ張る若手として期待しているので頑張って欲しいです。

坂井瑠星はサウジ&ドバイ遠征で不在中ですが、出発前の成績はあまり良くありません。ドバイ後も自主隔離があるので復帰できるのは最速で4/17,18ですし、今年の成績は期待できないかもしれませんね。ただ、師匠のお供であちらこちらに行くでしょうし、彼はリーディングというより中身で勝負するのが合っているのでしょう。だからこそチャンスはしっかりと掴んで欲しいと思います。

藤田は念願のサウジ遠征を果たしたものの、坂井瑠星同様に出発前の成績が芳しくありません。勝率は半減、3着内率も3割以上も減少しており、どちらかというと得意にしていたダート戦でも未勝利と不振に喘いでいます。後輩の女性騎手もデビューしたことですし、一層の努力をしないと女性騎手としても難しくなると思いますね。なお、読者の方は喘ぐを違う意味で取らないようにお願いします。


新人騎手はどうだった?

3月にデビューした8名の新人騎手は明暗が分かれた形になりました。私がデビュー前から注目していた猛蔵古川はそれぞれ3勝、2勝を挙げ、上々の滑り出し。まさか関東の新人がデビュー月で新人トップに躍り出るとは完全に想定外でしたね。また、猛蔵と小沢は初騎乗初勝利を挙げましたし、永島も初勝利を挙げ、高身長の松本、いきなり制裁食らったブロンズコレクターの角田など、話題性がある37期生は面白いですね。


野中君は・・・

そしてずっと期待し続けている野中君は、1/11から勝ち星が無いまま早3ヶ月弱・・休みがあった1月期は7日間で30鞍、2月期は8日間で37鞍、3月期は8日間で29鞍と騎乗数は激減しています。前年の同時期は154鞍なので、騎乗数は前年同期比で約4割も減少しています。合計96鞍中3番人気以上はわずかに1鞍、6番人気以上に広げても15鞍と有力馬は全く回ってこず、逆に二桁人気は全体の7割にも及ぶ67鞍となっています。そりゃリーディングも99位まで落ちますよ。

このままじゃマズイと思ったのか、阪神に出向いて騎乗するなど、これまで関東一辺倒だった騎乗範囲を広げていますが、時既に遅しという印象を受けます。来年あたりに調教助手に転身しても全く不思議じゃない成績ですね。

どうしてこうなったかなぁ。一番大きかったのは2019年12月からの2020年5月までの215連敗を含む大不振+オセアグレイトのチョンボでしょうが、根本厩舎の小間使いのような形になっている情報もありますし、中央四場に拘ってローカルに向かわなかった点、オリンピック用の番組表、はやり病で海外武者修行計画の選択肢が無くなった点など、全てが悪い方向に向いた印象ですねぇ。

有望な後輩がたくさん出てきましたし、来年の3月には若手騎手からも外れますから、周りの見る目はますます厳しくなります。ラジオがどうとか言ってる場合じゃないと思いますよ。全国リーディングで上に行けとは言いませんが、せめて関東リーディング20位に入るくらいには頑張ってほしいと思います。このまま終わってしまうのは本当に忍びないですからね。



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