しっかりしろよJRA

暑いですねぇ。梅雨が明けた途端、猛暑続きで頭がぽやぽやします。なんだぽやぽやって。こんなに暑けりゃ人も馬もバテちゃいますよ。日曜のパリテソーロのように全くレースに参加していない馬はそんな感じがしますよね。一昨年でしたっけ？9月の中山でレース後に倒れた馬いましたよね？サリエットだったかな。木幡初のお手馬で、ぶっ倒れたところがyoutubeに上がって一瞬話題になったあの馬は確か熱中症でしたね。

熱中症と言えば、土曜に新潟で騎乗した藤懸がレース後の検量室前で鞍を外した途端にぶっ倒れたそうです。今日の出来事では『騎手変更　藤懸貴志　7R検査のため　11R病気のため』となっていましたが、これはこの事だったようですね。その藤懸は翌日に騎乗していたので、大事には至らなかったみたいで安心しました。熱中症→落馬事故→多頭数を巻き込む→死亡事故なんてなったらシャレになりませんからね。

しかしJRAさんね、この発表じゃ何が原因か分かりませんから、もう少しまともな発表をお願いできないですかね。それが注目の騎手とかリーディング上位とかなら尚更そういう情報ほしいのですよ。別に具体的になってもいいのですよ？『騎手変更　○田○○　1～12R　減量失敗のため』とかでもファンは一向に困りませんから。

競馬記者もそうですが、事故後の容態についての報道が少ない点が私は非常に不満です。同じ事を何度も書いてますが、馬と騎手はあんたたちの飯のタネですよ。あなた方が希った若い初心者の競馬ファンだって馬と騎手くらいは分かりますよ。それらの情報を曖昧にしておくのはいかがなもんかと思いますね。ましてや自分たちの組織が試験して、自分たちの組織が騎手免許を与え、自分たちの組織に所属しているわけですから、無事なら無事、大怪我なら大怪我と発表するのが筋でしょう。マスコミ任せにするのは怠慢です。

騎手免許と言えば、昨日の女性騎手の短期免許の記事では触れませんでしたが、調教師および騎手免許試験の要項も併せて発表されていました。それによると『騎手の視力に関する合格基準の見直し』が行われており、昨年までは裸眼で両眼0.8、左右0.5以上とされていたのが、次回の令和3年度からソフトコンタクトレンズの矯正が認められる事になりました。これにより視力で落とされる事はまず無くなりましたね。ちょっと前に武さんが眼鏡を掛けているが、視力低下か？老眼か？免許突破できないのでは？みたいな記事がありましたけど、老眼で不安な人もいるでしょうし、おじいちゃん騎手たちにとっては助かるでしょうね。まぁおじいちゃん騎手がコンタクト着けられるのかって問題はありますが。

それから『所定の実績のある外国の騎手に対する騎手免許試験（新規）の見直し』も発表され、第一次試験において筆記試験以外に『日本語による会話能力を含めた口頭試験』を実施するそうです。これ意外と重要なポイントですよね。一昨年の2018年に一次試験に挑戦したジョアン・モレイラのようなタイプはまず受からないでしょう。将来、日本に来るであろうC・デムーロなんかも下手すりゃ怪しいです。

日本語による最低限の会話能力が必要だって言うにはそれなりの理由があるハズです。真っ先に思い付くのが理由付け（言い訳）。ルメールとミルコに通年免許を与えたはいいが、日本人と外国人との感覚の違い、会話の齟齬という部分に不安が見え隠れしたというところでしょうか。ルメールはバンバン勝っているし、浮き沈みが少ないのでバカンス取ったり、ゴリゴリ人気を飛ばして後ろ指を指されても気にしませんが、ミルコみたいな繊細なタイプは外国人の気質＋会話の齟齬で信用を失った部分があると思います。そうした会話の部分があやふやだと揉め事の温床になりかねませんし、それが原因でJRAがわざわざ通年免許を認めたレベルの騎手が大した成績も挙げられないのでは、JRAのメンツにも関わってきますからね。

それに世界でもトップクラスに難しいと言われる日本語を会話ができる程度に習得するという事は、それだけ本気度が高いという事にもなります。モレイラなんか『また来年チャレンジします』とか言ってその後の話は全く聞きませんし、仮に通年免許を取得してもJRAの免許であちらこちらに遠征して日本にはGⅠシーズンしか戻ってこない騎手だっているかもしれませんし、何年かしたら欧州に拠点を移してJRAの免許は返上します、なんて腰掛け程度に思われても困りますから。骨を埋める覚悟で来て欲しいというのがJRAの本音なのでしょう。

まぁ競馬記者は次はミシェルに来て欲しいと思っているでしょうが、彼女の本気度はこの項目を見ればそれなりに判断できると思います。しかし、私個人は、彼女の発言はリップサービスの域を出ないのでは？短期免許が緩和されたらそちらで満足するのでは？と思っていますし、美人過ぎる騎手なんて触れ込みで藤田と双璧で取り扱ってほしくないとも思います。