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ガイヤース引退!!

う~ん・・まぁ仕方ないのかなぁ。5歳だし、もう一年というわけにはイカンのでしょう。ただ、5歳で13戦ってのは少ないし、馬自体も若いと思いますよ。『今年は春から走ってきて疲れが~』という陣営からのコメントがありましたが、コロネーションCから愛チャンピオンSまで毎月最高レベルの競走を連戦しているわけですから、そりゃ疲れも溜まるだろうと思いますし。個人的にはジャパ・・・いやっ何でもありません。一息入れて香港とか、来春のドバイとかを狙って欲しかったです。

ガイヤースは2歳でデビューしたものの、3歳は故障で1戦しか使えませんでした。しかし、4歳になると復帰戦のアルクール賞を勝利し、GⅠ初挑戦となったガネー賞で3着。再び休養に入り、復帰戦となったバーデン大賞で14馬身差の圧勝劇を見せました。返す刀で参戦した凱旋門賞では馬場が合わず10着に大敗し、再び休養に入ります。この頃までは、たまたまレベルが落ちるドイツで大勝した馬という印象しかなかったのですが、2月のドバイで復帰戦を勝利し、コロネーションCも完勝、続くエクリプスSではエネイブル相手にも完勝すると、いよいよ現役最強の呼び声が掛かってきました。そしてインターナショナルSでは、鉄の女マジカル相手に3馬身差を付けて完勝し、レーティングは130ポンドを獲得しました。

成績だけ見るとGⅠ4勝なんですが、負かした相手のエネイブルは言わずもがなの女王ですし、ストラディバリウスは3000m超のGⅠを7勝しています。ジャパンも今年の成績は一息ですがパリ大賞、インターナショナルSを勝っています。

また、マジカルはタタソールズゴールドカップで初GⅠ制覇すると、プリンスオブウェールズS、エクリプスS、ヨークシャーオークスで3戦連続2着となり、その後の愛チャンピオンSでGⅠ2勝目を挙げ、凱旋門賞を挟んで英チャンピオンSまで制覇する。今年になると始動戦のプリティポリーSを勝つと、タタソールズゴールドカップを連覇、先述のインターナショナルSでガイヤースに遅れを取るも、愛チャンピオンSで借りを返してGⅠ6勝目を挙げました。今年だけも3-1-1-0の成績でGⅠ3勝、レーティングは121ポンドです。

こうしたGⅠ複数勝利馬を相手に完勝してきたガイヤースは、数字以上の強さが際立ちますね。GⅠの勝利数も重要ですが、GⅠ勝ち鞍が少なくても中身が伴えば名馬の資格があると思います。まさにガイヤースはそういう馬なのでしょう。


にしても、これらのレートを見ていてつくづく不思議に思いますよ。ガイヤースの130ポンドは当然として、エネイブルのレートが124ポンドなんですよね。これキングジョージを勝った時のやつなんですが、2着のソヴリンは前年118ポンド、今年は復帰戦を3着なんで、5馬身半差(6ポンド)ならエネイブルは121(実質124)ポンド程度だと思うのですよ。122ポンドのジャパン相手に16馬身半差というを考慮したのかもしれませんが、ちょっと盛りすぎのような気もします。

さらに前述したマジカルが121ポンドなんですが、この2頭より上のレート持っている牝馬は124ポンドのアーモンドアイだけなんですね。なぜだ。おかしいですよ。この124はヴィクトリアマイルのやつですが、これ自体がおかしいというのは他の記事で何回か書きました。しかし、単にレートの計算方法という点を除いても、前述した3-1-1-0でGⅠ3勝のマジカルより1-0-1-0でGⅠ1勝のアーモンドアイの方が上だなんて、レーティングの意味ないですよね。もちろんファイナルレートで修正される可能性はありますが、それがどこまで公平に行われるかは微妙です。お上が鉛筆ナメナメする可能性も高いですから。いい加減にしてほしいもんです。


ともかく、世界トップのガイヤースの引退は寂しいですね。それでも若くして引退する馬が多い欧州において5歳まで走ってくれた点は評価したいと思いますし、楽しませてくれてありがとうという気持ち一杯です。お疲れ様でした。


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