たかまつななの投票啓発動画と憎悪扇動

たかまつさんは問題点を認識しようとしない

たかまつなな氏の制作した「若者よ選挙に行くな」という「投票啓発動画」が、若者に高齢者への敵意や憎悪を抱かせるものだという批判を浴びました。

当然、たかまつ氏は「憎悪扇動の意図はない」として、批判は「レッテル貼りだ」と言っています。
しかし、問題は「憎悪扇動の意図があるかないか」ではなく、動画のもたらす影響への考慮なのです。
このことについて、沖縄タイムス記者の阿部岳さんが、オンラインでのビデオ・インタビューで、たかまつさんと対話してたので、ちょっと見てみました。

阿部さんは「啓発動画」の「若者は修学旅行に行けなかったけど、高齢者は旅行支援を受けた」という内容が、実際には「修学旅行も支援の対象」であり事実に基づいていないことを指摘し、たかまつさんの認識を確認しています。
たかまつさんは、答えに詰まりながら「わかっている上で作った」と言っていますが、僕にはテキトーに作ったようにしか思えません。
阿部さんは「事実に基づかない情報に踊らされるな、という啓発をしているのに、事実に基づかない情報で投票啓発するのはどうなのか」という、至極当然の指摘をしています。

それ以外にも、たかまつさんの動画はいろいろまずいのですが、彼女は頑なにそれを認めません。

たかまつさんはどういう存在なのか

たかまつさんの「若者に対する投票啓発」動画は、過去の作品に続いて、あくまで「高齢者 vs 若者」の構図で、若者に呼びかけるものになっています。
こういう表現に執着する彼女の考え方の中にあるのは、あくまで「世代間でのゼロ・サム・ゲーム」という構図です。
阿部さんも指摘していますが、たとえば防衛費の爆増と福祉の貧困という軸には、決して目を向けないのが、たかまつさんの特徴です。

たかまつさんは「権力者批判ではなく、選挙に行かないと自分が損をするよ、という呼びかけをしている」と言います。
また、たかまつさんは「投票啓発を行う団体は減ってきて、自分だけしか残ってない」と豪語しています。
しかし、こういう内容を見ていくと、権力に阿った「啓発」しかしないことで、いろいろな場所で露出の機会を得ることができ、知名度を上げているだけに思われます。

たかまつさんが、そういうビジネス手法を、自覚していないはずはないと思います。彼女は「私も権力批判をします」と言いますが、他メディアが話題にしている問題について、権力側の言い分を言わせるくらいの「批判?」しか見たことがありません。
決して本人は認めないでしょうが、彼女の活動は、権力と結託したビジネスにすぎないんだろうと思います。

よろしければご支援をいただけると助かります。