イスラエルの無線機テロについて(全文無料)

レバノンのイスラム組織「ヒズボラ」を標的にして、イスラエルが通信機器を使った無差別テロ攻撃を行いました。
標的の機器はスマートフォンではなくポケベルやトランシーバーで、サプライチェーンのどこかで爆弾が仕込まれ、特定の無線コマンドで爆発するようになっていたようです。
レバノンでは、ヒズボラのメンバーだけではなく、一般の人たちもポケベルやトランシーバーを使用しており、死傷者の多くはヒズボラと無関係で、10歳の少女が死亡したケースも報告されています。

ヒズボラやレバノンの人たちがスマホを使わないのは、イスラエルが世界中のスマートフォン通信を傍受できる「ペガサス」というスパイウェアを使用しており、それを使った暗殺事件も多発しているからです。

おそらくイスラエルのロジックでは、「ペガサス」を回避してポケベルやトランシーバーを使っている奴は、高確率でヒズボラの人間だろう、というわけです。
もちろん、ヒズボラのメンバーが「ペガサス」に感染したスマホを使っていれば、行動や居場所を特定されて、暗殺されることになっていたでしょう。

こうしたイスラエルの暴挙は、単に「無線機を使った無差別テロ」というだけではなく、全世界規模で行われている通信監視と国家暴力がリンクした問題であり、その中でイスラエルが突出した存在であることを示しています。
こうしたテロ国家の存在に、世界は毅然と立ち向かうべきだと思います。


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