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「僕が必要とする援助は、僕のこととして君に要請するから、それに応えてくれるだけでいい。そうでない援助は、僕を損なうから、断る。障害者は常にそのことを言っているのに、それに応えることなく、余計な援助が押し掛けてくるんだ。それは抑圧にしかすぎないんだよ」
70年代。「日本脳性マヒ者協会青い芝の会」という障害者の運動団体が、差別反対を旗印に関西や関東で施設や行政機関、バスを占拠した。歩ける者は少数で、車イスに乗った重度障害者がほとんどだった。彼らは占拠した施設内の事務所にある書類をびりびりに引き裂き、そこに小便をひっかけた。また、何十台ものバスに乗り込んで立て籠もったり、道路に寝ころんだりして半日ほど交通をマヒさせた。 (中略) 何をしても罪に問われなかった彼らの行動は、次第にエスカレートしていった。 こんな文章から始まる本。