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2023年グラミー賞生ブログ #2

さて今度登場したのは懐かしや、髪をオレンジ色に染めたシャナイア・トウェイン。当然紹介するのは、最優秀カントリー・アルバム部門。予想では本命◎ルーク・コムズ、対抗○ミランダ・ランバートだけどどうか?おお何と、受賞したのはウィリー・ネルソンの98作目(!)『A Beautiful Time』だって。本人は授賞式に来てないんだけど、ここは風格で取ったって感じかな。誰も文句は言えないよね。さて続いて登場したのは、おーー!ビリー・クリスタルだ。彼のミュージカル『Mr. Saturday Night』は最優秀ミュージカル・アルバム部門にノミネートされてるんだけど受賞したのかな。そしてその彼が紹介するのは、2022年ミュージケア・パーソン・オブ・ジ・イヤーベリー・ゴーディJr.スモーキー・ロビンソンを称える、スティーヴィー・ワンダーを中心にしたモータウン・トリビュート・メドレーのパフォーマンス。若き日のニュー・エディションっぽい4人組のコーラス・グループ(誰だろう、と思ったらボーイズIIメンワンヤ・モリスの息子たちだったらしい。いい動きしてるなあ)がスティーヴィーと「The Way You Do The Things You Do」からスモーキーといえばこの曲、「Tears Of A Clown」。おお、スモーキー自身がステージに立って歌ってます。客席のサム・スミス、アンダーソン・パーク、ブランディ・カーライルらもみんな立ち上がって乗ってる乗ってる。そして次に登場したのはカントリーのクリス・ステイプルトン。何とスティーヴィーのヒット曲「Higher Ground」をスティーヴィーとデュエットしてる。なかなかソウルフルなボーカルでいい感じだな。

Sam Smith & Kim Petras winning Best Pop Duo/Group Performance Grammy

さて続いてはスモーキーが発表する、最優秀ポップ・デュオ/グループ・パフォーマンス部門。これはある程度予想がついてたけど、バイセクシャルのサムと、トランスジェンダーのキム・ペトラスの「Unholy」が受賞。史上初のトランスジェンダー女性のグラミー受賞という歴史を作って、いかにも最近グラミーが推進しているLGBTQ+支持の流れにも沿ってるよね。何年か前にマッケルモア&ライアン・ルイスグラミー授賞式で、会場で同性結婚式をやったのを思い出したな。観客席でDOMI & JDベックDOMIが感慨深げに見つめているのも印象的だった。

Lizzo performs "Special" at the 65th Grammy Award

続いて登場したプレゼンターは、堂々たる恰幅のジェイラ・サリヴァンリゾアマゾン・プライムでやってるビッグ・サイズの人達のためのオーディション番組の出演者らしい)。このサイズの女性が登場して紹介するのは絶対リゾだよな、と思ってたら正しくそのとおり。バックライトのシルエットで登場、黒にシンプルなライン・ラメが入っただけの趣味のいいミニ・ドレスで登場したリゾ、「About Damn Time」のワンコーラスのあと、自分に対するポジティヴィティを高らかに歌う「Special」を、黒地に金の装飾の入ったワンピドレスに身を包んだコーラスダンサー達と歌うリゾ。「Amen、Amen」というコーラスといい雰囲気といいゴスペルのステージのような感動的なパフォーマンス、すごくいいね。観客のスター達もみんなスタンディング・オベーション。

SZA presenting Best Musica Urbana Album Grammy

今度は今『SOS』が全米アルバムチャート1位独走中のSZAが超セクシーなドレスで登場。彼女が発表するのは最優秀ラテン・アーバン・ミュージック・アルバム部門。この部門は予想してないけど、多分間違いなくバッド・バニーだろうなあ。ああ、やっぱね。去年を代表するアルバムの一つとして主要のアルバム部門にもノミネートの『Un Verano Sin Ti』、ここで取らなきゃどこで取る、って感じだもんね。英語とスペイン語のミックスした受賞スピーチで、関係者一同に感謝してるバッド・バニーに、観客席のJローがシャウト・アウトしてるのがいいなあ。

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