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フジロック2020延期発表。ギリギリまでの検討に感謝。そして来年に期待。

昨日とうとうフジロック2020の延期が発表されてしまいましたね。当初6/19に予定されていた第三次先行予約受付のタイミングがおそらく決断の最後のタイミングだろうな、と思っていてそれまでに特に延期や縮小開催なんかの話も伝わってきていなかったし、緊急事態宣言解除などもあったので、かすかながら期待を残していたのですが...やはり海外のコロナ状況、特にアメリカとアジアの状況が未だに深刻さを抜けられないことが、アーティストやブッキング・エージェントとの調整を難しくしたと思われるのと、会場で三密を排除する運営の解決策が難しかったんだろうな(特にレッド・マーキーは厳しそう)。そんな中、このギリギリのタイミングまで決断を保留して解決策を模索し続けてくれていた関係各位のご努力には改めて敬意を表します。

自分は3月の第一次ラインアップ発表時に、今年のブッキングの素晴らしさと、まだコロナの状況が今ほど深刻さを通過していなかったこともあって、是非何とか今年のフジロックを開催してほしい、という応援ブログを書きました。あの深刻さを通過した今自分で読み返すと、ややナイーヴだったかな、と思うところもあります。

でも、当時この文章を書いた時の気持ちは変わってません。コロナ禍で軒並み音楽系イベントが中止、延期され、アーティストや音楽イベント業界が痛んで、音楽ファンの心が暗くなってしまっている中、こうした野外イベントについてはやり方次第で開催可能性はあるので是非工夫して頑張って欲しいと。アメリカではアーカンソー州での野外イベントを感染防止策を取りながら試験的に開催した、というニュースなども伝わってきていただけにちょっと期待してたのですが。厳しかったのはフジロックの場合(そしてこれは10月に延期が決まっているコーチェラ〜開催されることを祈ってますが〜や既に来年への延期が決まっているニューオーリンズ・ジャズ・フェスティバルなどもそうですが)、開催規模が巨大で全ての場所で三密回避をはじめとした感染防止策を徹底することに物理的な限界があった、ということなんだと推測します。

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3月の第一次ラインアップ発表以降も、トム・ミッシュクライロを筆頭に、今年のグラミー賞新人賞部門ノミネートのブラック・プーマズグラミー賞ブルース部門2年連続受賞で、吉岡正晴さんオススメのファンタスティック・ネグリート、毎年フジロックでDJやられてるDJ Toyo-pさんオススメのニュージーランドのオルタナ・ポップ・バンド、ユミ・ゾウマなどがラインアップに追加、日本のバンドも話題のKing Gnuやあの電グルピエール瀧さん応援にかけつけたかった!)さらには清志郎トリビュートなど、多分自分が参加してきたここ数年の中では一番強力なラインアップだったと思うだけに、今回の来年延期はホントに残念。来年8月に延期、と7月でないあたりが「来年こそは絶対やるぞ!」というスマッシュはじめ関係者の方々の執念がにじみ出ている気がするなあ。でも来年開催となると、スケジュールその他の関係でブッキング内容はまたガラリと変わってしまうだろうから、楽しみのような、今年のラインアップが見れず残念なような。

でも音楽ファン、野外フェスファンとしては、やはり今回の延期が挫折ではなく、次に大きく飛躍するための一時的な後退であって欲しいと切に願う。来年の春くらいにはワクチンその他の医療インフラも改善していることを期待して、来年は今年より更に「おー!」というラインアップのブッキングで、フジロックファンの皆さんと「一年我慢した甲斐があったね!」と喜び合える、そんなフジロック2021になったらいいな。

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開催関係者の皆さんがこれだけ可能性を模索してギリギリまで努力してくれたんだから、僕らは自分でできることをそれぞれやるしかないわけで。そこで大したことはできないけど、関係者の皆さんへの敬意表明と自分としての記念として、先日フジロック2020のTシャツを購入。また、行くまでに聴いとかなきゃな、と思っていたユミ・ゾウマのレコードと、出たばかりのトム・ミッシュのアルバムを買ったのでこれを聴きながら、来年の強力なフジロック復活に大いに期待したいですね。頑張れフジロック!

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