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世界初(笑!「appear.in」のtokyo drink upに行ってきた。

しばらく前に「今度のオフで東京に行くんだけど、ドリンクアップやるからちょっと来ない?」的なゆる〜いメール(意訳)で誘われた、話題の新サービス「appear.in」のソーシャル飲み会、行ってきました。2014年4月15日の夜、東京・富ヶ谷の素敵なカフェ「FUGLEN」で待っていたのは、24歳のノルウェイ人、ダグ=インゲ・アアス。写真の左の若者で、開発メンバーのエンジニアです。渋谷駅からのんびりと歩きながら「めちゃギークなヤツが前のめりに構えてるんだろな」くらいに思っていたのですが、意に反して絵に描いたような好青年でした。ま、中身はギークだったけど。

まだ試していない人のために少し説明すると、ダグたちの​「appear.in」は既存のビデオ会議システムとは一線を画すウェブサービス。アウトラインはlifehackerの記事に詳しいのですが、SkypeやGoogleハングアウトとは違ってFlash不要、​プラグイン不要、アカウント登録不要で最大8人のビデオ会議ができます。JavaとHTML5で動くので、あとは呼びたい人にURLを投げるだけ。呼ばれた人は、ブラウザでリンクを開くだけ。なんて簡単! しかも、絵も音もイケてます。

さて今回、ダグが東京でドリンクアップを開催した理由として、お誘いメールで触れていた「近々に日本でもサーバを持つ予定があって……」という事実よりも重要だったのは、これがダグにとって初めての長期オフだったということ。ギークな学生としてノルウェイの大手通信キャリア「Telenor」に​インターン参加したダグは、そのまま「appear.in」のローンチを迎え、大学も卒業してやっと休みが取れたので、念願の日本ツアーを敢行したというストーリーです。なんか、そこで日本を選んでくれたというのがうれしいじゃないの。肝心の(あるいは出張の名目の!)日本でのサーバ設置については、あくまでもリレーのためのサーバということ。実はプライバシー面からも好ましい「appear.in」の特性のひとつに「データを抱えない」という点があって、基本はリアルタイムなストリーミング。なので、リージョナルな負荷をローカルサーバに依存する、ということではないようです。……申し訳ない、これ以上はボクの守備範囲外です。

ただし、日本語ローカライズについては「着々と準備中!」とのこと。このサービスではURLを投げるだけでビデオ会議に参加が可能で、必要なのはブラウザだけというシンプルさが魅力ですが、これはそのままデジタルディヴァイドの向こう側にリーチできることも意味します。例えば過疎地や無医村の高齢者がメールのリンクをクリックすることで、行政サービスの相談や、医師によるビデオ問診を受けることも可能になるわけです。設定済みのタブレットが回覧板みたいに家々を回って、というのもいいですね。

そんなわけで興味深い話を​いろいろ聞かせてくれたダグでしたが、事前に身構えていたような「いかにもスタートアップ的なマシンガン・ディスカッション」にはならず、まあ北欧の人らしい大らかな飲み会でした。ちなみに成人男子の平均身長が世界第2位のノルウェイ人の中でも、192センチのダグはデカいほうでしょう。自分では「オタクじゃないもん」といってましたが、お気に入りは『鋼の錬金術師』と『NARUTO』と『BLEACH』だそうな。あと、ちょいメタボでした。ボクもだけど……チョイじゃないか。[了]

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