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なんかなぁと思った補助犬診療券騒動

毎年、東京都獣医師会から都内在住の補助犬ユーザーに贈られる診療券。

東京都から届く補助犬診療券

数年前、年3万円が2万円に減額されてしまったとはいえ、大変ありがたい支援です。

なぜか、今年は届きません(上の画像は昨年の物)

昨年まではもらえてたのに?
なんで??
今年から無くなってしまったの?

獣医師会のサイトを見ても、そんな支援をしてることも載ってないから、今年から無くなった、みたいな記載ももちろんありません。
発送元の東京都福祉保健局を調べても、何も書かれていません。
極秘の事業なの?っていうくらい、どこにも書かれてない、、(笑)

なので、他のユーザー仲間に聞いてみました。そしたら
盲導犬ユーザーのMさんも
聴導犬ユーザーのNさんも
「先月末に届いたよ〜」と。

ただ、昨年までは、受け取りの時にハンコのいる特定記録郵便だったのが、今年は普通郵便だったとわかりました。

まさか、届いたのに、気がつかないで、古紙リサイクルで出しちゃった?
でもA4大の封筒が紛れるはずもない!!
念の為、家中探したけど、出てきません。
家族に聞いても記憶にない、と。

とりあえず、ダメ元で発送元の東京都の担当課に問い合わせすることに。
東京都福祉保健局の補助犬に関するサイトを検索。
苦情窓口は電話番号とFAX番号が載っているものの、担当部署は電話番号のみ。

補助犬相談窓口サイトスクショ


なんかなぁ、と思いつつ、リレーサービスにお願いすることにしました。

電話リレーサービスアイコン

かかった!
「都内在住の聴導犬使用者なんですが、、、」と切り出すと、即
「担当者がお昼休みでいないので、わかりません。1時以降にかけ直してください」

えっ?担当者って一人なの?
その人以外は、何も分からないの?
せめて、名前と用件聞いて、調べておく、とか言わないの?

瞬間的にそんな言葉が頭を駆け巡りました。

とりあえず、後でかけ直すということで名乗るチャンスもないまま、電話終了。

ここでも、「なんかなぁ」
福祉保健局は昔の福祉局、、つまり私の古巣なんだけど、なんだこの対応??

気を取り直して、1時過ぎに再度リレーサービス。
担当者と繋がる!
名前を答えると、「確認します」
しばらく待たされた後
「確かに松本さまにはお送りしてません」

えっ?どーゆーこと?
「何か理由があるのですか?」と問うと

「特段、理由はないのですが、、」
「昨年と同じ人に送ってるのですが、、」

よくわかりませんが、「手違いで送ってなかった」「申し訳ない」「これから送ります」とのことで、住所などの確認をして、やりとり終了。

まっ、手違いだったのことで、それはそれでしかたないけど、ここでもやはり「なんかなぁ」という感じ。

いちおう、ちょっと嫌味のつもりで「こちらで紛失したのかと思って、慌てて探してしまいました」と言ったけど、通じたかな(笑)

ただあまりに簡単に「あなたには送ってなかった」という回答が出たので、すごーく不安になりました。
私は毎年もらってたので、今年は届いてない、ってことに気づきましたが、新しいユーザーさんだったら知らないまま。
送り漏れがあっても、本人から問い合わせなかったら、そのままになってしまうわけで。
しかも、送り漏れが生じた理由も「特に理由はない」で済ませちゃってたし。

東京都獣医師会からの厚意を当事者に届ける立場として、もう少し、正確に機能してほしいなぁ、と思ってしまった私です。

とはいえ、このような医療費の助成は、自治体によって、あったり、なかったり、あっても金額や方法などがマチマチなのが現状です。
受診時は全額立て替えて、後で請求して払い戻す、という自治体もあったり、大阪在住の聴導犬ユーザーさんは「全然ない」って言ってました。
だから、「あるだけ、ありがたい」とも言えるのですが。

私たち障害者が社会参加をするにあたって同伴する補助犬なので、通常のペットよりもよりしっかりとした健康管理や衛生管理が求められます。
だから、そのような支援、助成はとてもありがたいこと。
どうか、全国どこのユーザーさんも同じように恩恵を受けられるようになりますように。

おっと、その前に!
自治体の担当部署には、もう少し頑張ってほしいな。
せめて、電話以外の窓口くらい用意してほしいなぁ、と感じた診療券騒動でした。

あとは無事に届くのを待つことにしまーす。

追記:
後日、無事に届きました。
ただ今年も「特定記録郵便」のシールは貼ってありましたが、ポストインでした。
昨年もハンコなしで受け取ってたみたいです。
とりあえず、届いてよかったぁ。

いただいたサポートは私の人生を支えてくれた聴導犬をはじめ、補助犬の理解啓発のための活動に生かさせていただきます。