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八丈島上陸物語〜番外編〜

思いがけない欠航と延泊のおかげで、ご縁をいただき、予定よりも、八丈島をたーんまりと楽しんでくることができました。

聴導犬なんて初めてのはずなのに、皆さん「?」という顔がすぐに「!」そして「^_^」に変わって温かく受け入れていただきました。

その中でも嬉しかったことの一つを、、、。
今回、宿泊は八丈ビューホテルでした。
高台のホテルからは海も山も綺麗に見えて、プールもあり、中庭は映画のロケにも使われたそうです。

建物の中は若干、古さは感じるものの、和室のシングルユースでのんびりと過ごすことができました。
こちらのホテルの方の機転とアドバイスのおかげで、欠航にも対応できたことは前に書きました。

そんな機転がさらに嬉しかったことがあったのです。

私たちのように聞こえないと、どこのホテルでも、チェックインはちょっとしたハードルになります。
外見上、分からないため、スタッフの方は普通に話しかけてきます。

部屋の説明
朝食はどうしますか?
お出かけの時は鍵をお預けくださいorお持ちください
チェックアウトのお時間のご予定は?
何かお手伝いすることはありますか?

などなど。

それなりに想定問答は準備していくのですが、イレギュラーなことだと分からず、せっかくのサービスが受けられなかったり、なんてこともあります。

今回は、聴導犬同伴で「ザ・聞こえないのは私」でしたし、聞こえる同行者もいたので、不安はなかったのですが、聴こえる人に全て任せて、私は何も知らない、というのもおかしいので、UDトークを起動したスマホをカウンターに置いて、ホテルスタッフと同行者のやりとりを私も把握できるようにしていました。(聞こえる人ならそばにいるだけで話は分かっているのと同じですね。)

今回、空港のカウンターでもホテルでもそうしていたのですが、延泊が決まってホテルのフロントで手続きをしようとした時のことです。
なんと、スタッフの方がタブレットを取り出し、音声認識で表示してくれたのです!

画面を見た限り、UDトークではなかった感じ。
タブレットがなんだったかも分かりません。
もちろんアプリがなんだったかも、分からず。

ただ、ただ、びっくりしてしまって、、。

前日、私たちのスマホでUDトークが音声認識してる文字化しているのを見て、思い付いたのかな?なんて話してたのですが、こういう機転って嬉しいですよね。
(嬉しすぎて、延泊が3人一緒の部屋になったのに値段が1泊目より高くなってしまったことには目をつぶってしまった私です(笑)

そういえば、以前スカイツリーに行った時、目的の場所に行くエレベーターが分からなくてインフォメーションに立ち寄った時も、パッとメモを出して、身振りと筆談で説明してくれたことがありました。

チャンプが一緒にいることで、私が聞こえないということに気づいてもらえ「伝える工夫」をしてもらえる。

これも聴導犬がいることの大きな意味になります。

そうそう、聞こえない人への配慮としてもう一つ。
八丈島への飛行機はANAが飛んでいますが、 ANAの機内安全ビデオがリニューアルされ、それを初めて見ました。。手話と字幕は想像ついていたのですが、なんと、国際手話まで!!

字幕も、国内線は日本語と英語ですが、国際線ではなんと22ヶ国語対応だとか!
こーゆーところも「いろいろな人がいる」ということを考えているんだなぁ、と感じました。


八丈島上陸を通して感じた、たくさんの温かいおもてなし、、このこともあったよ、伝えたいな、と思っての「番外編」でした。

羽田で飛行機降りて、リムジンバスで吉祥寺まで来て、そこから自宅への路線バスで、運転手さんに「犬はダメだよ」とかなり強く言われ、3度見くらいでやっと乗れた、、、なんてことは、吹き飛んでしまうくらい、「いい思い出」の3日間でした。


最後に、オマケで「15歳女子、初めてのクヤサ」をお届けします。(一部映像を加工してるので見づらいかもしれませんが、雰囲気は伝わると思います。)

このうまさ、大人になったら分かるよ〜。
5年経ったら、お酒飲みながら一緒に食べようね(笑)

以上、八丈島上陸物語でした。

いただいたサポートは私の人生を支えてくれた聴導犬をはじめ、補助犬の理解啓発のための活動に生かさせていただきます。