ヤリス1.0Lもなかなかいいぞ

GRヤリスどうしよう。まだ決心がつきかねている。そんな心境のもとで試乗した、普通のヤリスの1.0Lモデル。
これが意外なくらい軽快に走ってくれて驚いた。
発進時から幹線道路の巡航速度までくらいなら、スッと走り出して素早くススススっと速度を増していく。アクセルペダルの踏み加減に対する力の返し方も、おおむね素直。
これ、比較のために乗っていったiQ(1.3Lの6MT)よりも、たぶん速い。というのも、iQのMT車は1速から4速までがワイドかつ高速寄りのギア比のため、速度の伸び感はあるものの加速力そのものは弱いのだ。高速道路でも、6速での100キロ巡航は平坦路か下り坂でないと厳しく、上り勾配では5速か4速まで落とさないと流れについていけない。欧州向けのギア比なんだろうと思う。
脱線ついでに言うなら、ヤリス1.0Lは、うちの実家にある12年前のカローラアクシオ(1.5LのCVT)よりもたぶん速い。この時代のカローラはCVTの制御が燃費を狙いすぎているためか、発進後すぐにエンジン回転を勝手に落としてしまい、アクセルペダルへの反応が極めて緩慢になる。この時点で既に運転が楽しくなくなる。運動不足のカローラとは対照的に、ヤリスは小柄で軽量なマラソンランナーのように走る。
そんなヤリス1.0Lの乗り心地は、ふんわりとした弾力性を感じさせ、短時間の試乗ではあるが気になるところも特になく、快適だった。

ディーラーの方いわく、ヤリスの場合、やはりハイブリッドがよく売れているとのことで、ガソリン車では1.5Lより1.0Lのほうが多く出ているのだとか。実はカタログ燃費値では1.5Lのほうが優秀なのだが、価格が安い1.0Lでこれだけ元気に走れば全然OKだ、という人が多くいても全く不思議ではない。

さて、GRヤリスについては、店の方にいろいろと教えてもらった。残り少ない猶予時間だが、そろそろ判断しないといけない。

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