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古本屋の店主が部活を指導すると

今日も店主は有明テニスの森公園へ出かけていました。今日は東京都の中体連主催のテニス大会が開かれており、そこに店主が指導している子供たちが参加していたからです。(地元の柳沢中ではなく、武蔵関にある東京女子学院)

結果は優勝でした。もちろん頑張った子供たちが一番偉いのですが、町の古本屋が部活動を指導し、本で読んだ幅広い知識などを参考にして子どもたちを導くことができたということは、なかなか凄いことだと思います。

というのも、多くの指導者はスポーツ指導を技術指導と考えていると思います。もちろん技術指導も大切ですが、正直に書けば、技術指導の情報はYouTube上に有り余るほど流れています。技術で勝てると思っている人は、それを視聴すれば良いのです。有名コーチが解説する技術指導を見て生徒が勝つならば、指導者の存在意義はありません。必要ないといっても過言ではないでしょう。

では、店主が技術指導以外に何をしているのかというと、生徒が自分の力を発揮できる環境を整えることに注力しています。

例えば、アドラー心理学で有名なアルフレッド・アドラーは「人間の悩みはすべて対人関係の悩みである」と断言しています。そんなバカなと思われるかもしれませんが、人間関係をクリアにすることで選手は競技に集中できるのです。

また、成長においては自主性が大切と言われていますが、その自主性を伸ばすことは簡単ではありません。古典的ではありますが、D・カーネギーの考え方なども非常に参考になります。

その他にも、特別な名著ではなくとも、指導者の心得や団体競技の管理手法などについて書かれた本も読んできました。どの本がどのような効果をもたらしたかは明確ではありませんが、本を通して学び続けたことが、今回の結果に繋がったと思います。

とはいえ、部活動を指導して結果が出たからと言って、金銭的な報酬や名誉が手に入るわけではありません。ただただ他人に奉仕することで、自分の存在意義を高めることができるというだけです。この辺も読書で得た知見かもしれません。

というわけで、毎回同じ結論となりますが、やはり読書は素晴らしいということです。読書を通じて多くの人の成長を手助けできるなら、古本屋の店主としても幸いです。

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