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【踊る頭の中】不安と熱狂と

コロナ禍がキッカケっちゃあキッカケだけれども厳密には『東京わざわざ行きたい街の本屋さん』を出して少し経った頃から変な不安がずっと居座っている感じがしている。

フリーランスなので自分が動かないと何も動かないことは当然でだからずっと動きたくなっちゃうんだけれども、それではすぐに体調も思考力も落ちて使い物にならなくなることが分かってからは意図的にペースを落としてきた。

そういう意識があるせいかもっとやれるみたいな気持ちがどこかにあって、でもじゃあ実際にそれでもっとやったところで結局効率も悪いしあまり結果も出ないだろうからこれが今の自分の実力だとは思っていて、納得もしているのだけれども、それはそれとして不安は消えない。

独立してから1冊目の本を出したくらいまでは進まないと死ぬと思って熱狂してやってきたのであまり気にならなかったし不安がブーストになっていることすらあったけれども、いまの自分にはそれができないし、いまはそれをする時期でもないような気がする。

きっとフェーズが変わったんだろうとは思う。当時が自分の領域を作り上げる時期だとしたらいまはそれを育てる時期で、育てながらチャンスがあったときにそれに気がついて掴めるようにする時期なんだとは思っている。

進めるのは簡単だけど進めば良いというものでもなくて適切な速度で進む必要がきっとあって、でも不安があるし焦りもある。

こういうときは一歩一歩着実にやっていくしかないと言いながら、そういう不安や焦りで疲れがあまり取れずに疲れやすくなった感のある自分自身にも不満があり悶々としてしまっている。

うまいこと飼い慣らしていきながら、でも勘と行動力は衰えさせずにいきたいよなあ。難しい。

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