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町の本屋という物語 定有堂書店の43年 


作品社 奈良敏行著 三砂慶明編


地方の普通の本屋でありながら、書店員が遠方から詣でる本屋、鳥取県の定有堂書店。本屋のしごとが好きで43年続けてきて考え気づいたことをまとめた一冊。

本屋を長く続けるために必要なことは何度も変化し続けることだという。

本屋の本を読むと、勉強になるし、まだまだ精進せねばと思う反面、どんどん本屋から離れていっている自分は落ちこぼれだなと気持ちが沈むが、少しするとまあこれも自分の個性だよなあと開き直り半分で、やれることやろうと思い直す。

「個性」も10年で賞味期限が来ると書いてあって、この方は40年で4回個性をすげ替えたそうだ。

僕も移動本屋を名乗ってもうすぐ10年くらいで、そろそろ飽きられてるかなと感じているところだったので腑に落ちた。
これからの普通の町の本屋で商い出来るのだろうか。
まあ充分いろいろやってるので少し整理する時期かもしれない、と読んでいて感じたところ。自分の立ち返る普通の本屋とはなんだろうと。

うちの父親は本の虫で、そこから本を商いとしてはじめたのだけれど、その点では定有堂の奈良さんと始め方の境遇は似ているのかもしてない。
今生きていれば90近いのかな。

#ブックスはせがわ #本屋の本 

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