古道具という言葉を作った
古道具もの語り 坂田和實 新潮社青花の会 工芸青花
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東京目白にあった「古道具坂田」(1973-2020)は、
骨董商の坂田和實さんがいとなんでいた店で、その質素な構えに反して、とくに1990年代以降は、分野も世代も国境もこえて多くの人々の心を照らし、ときには人生観までかえてしまうような店でした。
本書『古道具もの語り』は、2014年から19年まで東海道新幹線の車内誌に連載された記事(病気により中断)をまとめたもので、2022年になくなった坂田和實さんの遺著です。
骨董、工芸界にとどまらず、現代日本の生活文化に大きな影響をあたえた「眼の人」の、いつものようにかろやかで、芯のある、最後のメッセージです。
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「うちのものは店の外に出たら粗大ゴミ」とか半分は冗談でしょうが、本質的なことを付いていて、権威主義や買って値があがるものがいいもの、とかの価値観を洒脱な文で飄々とかわす感じ。
審美眼はいかに養われるか。
A4判横本、麻布張り上製本、函あり、8800円
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