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田舎で~本屋営業日記⑧

お陰様で、なんとか開店一周年を迎えることが出来た。

偏に、ご愛顧下さった皆さま、応援して下さった皆さま全てに感謝を申し上げたい。


振り返れば、開店直後に発生したコロナ禍緊急事態宣言下での船出だった。
計画していたイベントや、走る本屋さんの活動はことごとく中止となり、正直なことろ途方に暮れる営業スタートであった。
人生とは、ままならないものである。

それでもこの一年、町の本屋として、自身が想像できうる限りの良かれを重ね、試行錯誤を重ね、一人一人のお客様(読者)を大切にする日々を重ねたつもりでいる。
反省点は多々あるにせよ、一所懸命の一年だった。


尊敬する二宮尊徳の言葉「道徳の無い経済は犯罪であり、経済の無い道徳は寝言である」を肝に銘じた。
理想を語るだけでは無く、実践(自営本屋)でしっかり生計を立てられるようにならなければ、本来の目的を達成することは出来ないと思っている。


先日、この一年間取り組んだことへの通信簿と捉えるべき、人生初の確定申告に臨んだ。

数字にした場合、寝言ではない自分なりの及第点が得られたことにちょっぴり安堵し、細やかな数字ながらも、本屋として佇むことを許された気がした。

本屋が駄目な訳ではない。オワコンな訳ではない。身の丈に合ったやりようは沢山あるように思える一年であった。

ままならない人生だから、これからも困難は多々ある。それでも本屋の可能性を信じ、夢を持って二年目も歩んでいきたい。





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