本屋lighthouse(小屋)開店日決定

2019年5月1日。令和のはじまりとともに、本屋lighthouse(小屋)は灯りをともします。


うわ。なんかちょっとおしゃれなこと言っちゃった!どーしよ!灯りをともすどころか自分が迷子になってるような一寸先からずっと闇、フォーエバー闇、みたいな船出になること山の如しなのに。

つまりこれはプレオープン。というよりもはやプレプレオープン。本屋lighthouseの正式オープンのためのプレオープンが本屋lighthouse(小屋)であり、さらにその(小屋)のプレ、なのだ。そう言い聞かせることで己に対するプレッシャーをこれでもかと下げ、精神の均衡を保っている。なう。

だけど何が「プレ」で何が「正式」なのか。ようは本屋に「完成」はあるのか、これが「はじまりにふさわしい整った状態」です、というその「完成」とはなんなのか。棚に本がぎっしりと詰まっていることか。レジやそのほか備品が完璧に揃っていることか。それは本当に「完成」なのか。いや「完成」などさせてはならぬのではないか。本棚はいつだって流動的で、埋めれば抜かれ、抜かれたら詰め、常に変化することが要求されるのではないか、そこに「完成」などあってはならぬのではないか。

というようなことを考えていたが、あたしのなかのギャルが「そんなんどーでもよくね?なんでもいいからテラハ観たいんだけど」と言い出し、あたしのなかのあたしが「たーしーかーにー」と同調し、ていうかテラハって何?とググりだすなどし、なるほど正式名称はテラスハウスなんですね、このテラスハウスは自作?ん?そういうことじゃない?などとするうちにふと我にかえるなどした結果、もうめんどくなったのであった。なう。


ということで。あらためて。


本屋lighthouse(小屋)開店日決定のお知らせです。2019年5月1日。よろしくね。

ちなみに営業時間ですが、基本的には金曜の9〜16時と土曜の9〜いけるとこまで。あと水木日は9〜12時とか8〜11時とか、やれそうならやります。って感じです。営業時間にかぎらずだいたいのことが未定です。だいたいのことはだいたいで終えて「ねえあのね」って話を切り出せ、って羊文学が歌ってたので。

で、5月1日は何時から何時にしようかしら。せっかく元号が変わる日にするのだから、元号が変わるタイミングでスタートしたいよね。ということで、たぶん0時開始だよね?ちょ、誰か教えて。ギャルはノリで生きるべし、って先輩が言ってたから。ってあたしのなかのギャルが言ってるんで。いきなり深夜営業。の可能性たかし。ウケる。ぜったい誰も来ない。で、誰か来たときには店主寝てるwww写メっちゃおwwwみたいな。

まあとにかく。本屋大賞に皆が気を取られているこのタイミングで、元号切り替えに皆が気を取られているタイミングでオープンすることを報告しているわけですが。

ひっそりひっそり。しぶとくしぶとく。ちまちま。本屋をつづけていくつもりで。というかそういうやりかた、ありかたが性に合っているので。華々しい結果、記録をバンバン打ち立てていくのではなく。年に1回くらいはヒーローインタビュー受けるけど、基本的にはコツコツ四球と犠打を積み重ねていくような、そして気づいたら現役生活30年、四球数ギネス認定、みたいな。そういう本屋。

ベストセラーをガンガン生み出すような仕掛け販売よりも、なんかよくわかんないけど、この本読んでよかったな、この本屋があってよかったな、このひとに会えて、話せてよかったな、と思えるような、正直言って、ないならないでなんとかなるんだろうけど、まあ、あってよかったよね、ふふっ。みたいな。そういう場所になりたいので。


まーたなんかよさげなことを言ってしまったが、店内は本当に手探り、あたしがいちばんピヨピヨマークしてる、みたいなオープンです。棚もスカスカだったり、場所が定まってなかったり。運営体系もやってみなければわからないことだらけなので、ある意味文字通り「ながら運転」になります。

初回の仕入れもがっつり入れているわけではないので。というか無理なので。実家暮らしとはいえ最低賃金の本屋バイトに平均的な出版社バイトをしているだけのちんちくりんが、そのちんちくりんな貯蓄から小屋資材を捻出し、その3割くらいを設計ミス等で無駄にしながら小屋を建て、そのうえで残っているお金を仕入れに回している状態なわけで。買い切り即請求だし。なので、開店記念というステキオブザワールドなやーつをギブミーしてくれるひと、特に版元のひとは、花とかお菓子とかじゃなくて本をください。いや本をくれるのはガチ目にやばいので、委託条件とかでおろしてください。ものっっっっっっっっっっそい吟味してものっっっっっっっっっっそい絞った点数になりますが仕入れますんで。物理的にも資金的にもしょぼいんで。でもこのやりかたが息の長い本屋をはじめる/つづける方法だと思っているので。大きな借金は出来るだけしない。いま、できることを、できる範囲で、やる。高く遠くにジャンプするために、助走をつけすぎない。パチンコのゴムを引っ張りすぎない。そういう意識で、やっていきたい。やってみたいのです。それに、花とかもらっても飾る場所がないので。本当に無駄になってしまうので。愛だけいただきます。ちゅっ。(お菓子は卵・乳アレルギーにひっからないやつでお願いします。wagamamaga-ruでーす。こんばんみー。)


お客さんのみなさま。何度も言いますが、ほんっとうに手探りで不完全です。お店、と言える代物、クオリティではない。と思うこと風の如しです。なので、僕といっしょに、ナンジャコリャー!とか、どーすりゃええんやー!とか、こんなんやってみたらええんちゃう?でけたー!いややっぱ無理やー!などとやりながらフラフラと前や後ろや上や下に、ヘロヘロヨレヨレと動いていただいて、それを楽しんでいただいて、そういう感じでやっていけたらな、と。裏を返せば、こういうことを楽しめない、許容できないひとはlighthouseのお客さんではない、というか、僕はみなさん、というかあなたとおともだちになりたい、って感じでお店をやる、というより「生きていきたい」ので、あなたがあなたの友だちを選ぶように、lighthouseだったり僕だったりを友だちと思っているうちは遊びにきてもらえればいいかな、という感じです。僕は、僕を大切にしてくれるひとを大切にしたいのです。


何の話をしていたのか、正直わからなくなってしまったし、これは果たして開店日決定のお知らせとなり得たのか、どうなんだろうか、はて。とにかくあと2週間だか3週間くらいでやれるだけやって、やれない部分はやれないままにオープンしまーす。詳細も決まり次第ちょくちょく報告しまーす。はいはーい。


では。最後にもう一度。2019年5月1日は元号が変わる日、というよりlighthouseが恐る恐るまたはノリノリで灯りをともす日です。ま、ここまで言っておいて小屋が崩壊するなどしてオープンしない可能性もありよりのありだけど。ギャルは「ウケる」で何事も対応するからね。そーいうこと。モウマンターイ。




noteの利用をやめています。記事を読んでサポートしたい!となった場合は以下のリンクへ飛び、下部にある「サポートする」よりご支援いただけると幸いです。 https://books-lighthouse.com/aboutthispage/