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2020年2月15日(土)12〜18時 仲西森奈1日店長「昨日、愛を渡せなかった/受け取れなかったあなたと、今日」

昨年末、彗星のごとく現れた出版社「さりげなく」から歌集『起こさないでください』を刊行した仲西森奈さんに、本屋lighthouseの1日店長を務めてもらいます。

そもそもこの本、というか出版社、仲西さんの短歌(の群れ)を読んだ友人が「これは本にしなくてはならぬ」と思ったところからスタートしたとのことで。とんでもねえじゃん。力、ありすぎじゃん。

そんな仲西森奈とはいったいどんな人間なのか。ここで本書に記載されている著者プロフィールを参照してみよう。

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ようするに「会いに来い」ということ。こんな紙切れ1枚にのっかった極微量のインクだけで何がわかるというのか。会いに来い。少なくとも本を読め。そこにわたしはいる。

ということで1日店長会当日は、レジ打ちなどの通常業務に加え仲西さんによる各種イベントや贈りものがございます。現時点で決定しているものは下記。

・贈歌→あなたに贈る短歌をおひとつ、その場でおつくりいたします。
・フリーハグ→不足する愛を補うための、あるいはあり余る愛をおすそわけするための、心身の触れ合い。

・鍋→天気がよければ。こちらは僕がやりたいだけです。みんなでたべましょう。お金は取りません(法律的に取れない)。


最後にイベントタイトルについて。
前日14日はバレンタイン。多くの愛が渡され、受け入れられ、あるいは渡そうとされ、受け入れようとされる、そんな愛にあふれた1日となっていることでしょう。しかしそこにはその輪から外れてしまうひともいる。愛を渡せなかったひと、受け入れてもらえなかったひと。受け入れることができなかったひと。そしてその理由はひとつじゃない。好きとか嫌いとかの理由じゃないこともある。「ひと」には受け入れてもらえても「せかい」には受け入れてもらえない、「わたし」の愛、とか。とにかく、昨日愛を味わえなかったあなたと、今日、ここで。もちろん愛を成就させたあなたも大歓迎。愛は希望。あなたが叶えた愛は、わたしの未来をも照らすのだ。愛はひとつじゃないし、ひとりでもない。だいじょうぶ。愛 always love you.


さらにもうひとつ。仲西さんより「ひとこと」です。

ご紹介に預かりました仲西森奈です。仲西森奈という名前は半分筆名半分本名で本名部分は仲西と思いきや森奈の方です。わたしがどういう態度の人間かというのは最近出版された本もしくはその本が出版されたあとに書いた文章(下記リンク)を読んでもらえればハーンこういう奴ねってなると思われます。こういう奴です。

10代のころ、わたしはずっと弱い人間になりたいと思っていました。誰よりも弱くなって布団のような膜に包まれて守られたいと思っていました。抱きしめられたいと思っていました。いろいろあってまあまあ弱くなったいま、誰よりも絶対的に強くなりたいなあと思うことがあります。なんなんでしょうね。でも10代のころ求めていた「弱さ」と、いま求めている「強さ」は、実はおんなじなんじゃないかなあとも思っています。なんなんでしょうね。ともかく、本と歌と抱擁と(たぶん)鍋、各種用意して待っています。おいでやす〜。

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