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本屋lighthouse特別営業しました

幕張地域で毎年この時期に行なっているそれなりの規模の祭りがあり、小屋の前の道路もそれなりにひとが通ることもあり、せっかくなので特別営業として一箱市的にオープンした。いつのまにか久禮さんのとこもオープンしてるし、書肆侃侃房のもオープンしそうだし、閉店セール詐欺ならぬオープンします詐欺を1年ほど続けている身としては、はいはいわかりましたよやりゃあええんでしょやりゃあ、まったくいまからやろうと思ってたのに、やれっていわれるとやりたくなくなっちゃうよね、という思春期の青(性)少年のようなやりとりがあった、というわけではないにしろ、まあそろそろ本屋であることを強くアピールしてもよいだろうと思い、突如としてオープンした。

出来事を列挙する。

このへん本屋ないもんね、できた頃にまた来るよ。と言ってくれたおじさん1名。

お!もう開いたの!と、近所に住んでて進捗を気にしてるらしいおじいちゃん、とその家族(祭りに行く前のようだった)。

え!本屋できるの!このへんなかったからうれしい!完成したら来ます!と、浴衣女子中学生。女神。

えー。本屋さんなのー。買いたいけどお祭り用のお金なくなっちゃうからあとでくるねー、何時までいますか?と、少4女子2名、のうち1名。雨降り出したら閉めちゃうけど、できるだけ長くいると伝える。ふたりは祭りへ。(古本の文庫を300円に設定してた。ので、こども限定で100円にしてみた)

上の小4女子×2、再度訪問。どれがおすすめですかー?と言うので『西の魔女が死んだ』や『かのこちゃんとマドレーヌ夫人』を出してみる。50円!と言うので2冊で100円と提案すると、じゃあ10円!と言われた。天使なので10円にした。かのこちゃんお買い上げ。ちなみに上記の値切り交渉はすべて本を買っていないほうの天使。つよい。友だち連れてまたくるねー、と言って去る。

3分後、5人に増えた天使が再再訪。本屋つくってるんですかー?ひとり?と、3人目の天使。じゃあ手伝ってあげるよー、と値切り天使。わたしもー、などと天使たち。土曜日で、晴れてて、元気がある日は作業してると伝える。けっこう条件あるな、と天使4。鋭い。じゃあまたねー!と天使たち。雨降る前にお祭り楽しんできなー、と下僕店主。

外壁にお絵描きしてもらおう。と下僕店主は考えながら、降りしきる雨と押し寄せる蚊の大群のなか小屋作業を進める(本は片付けた)。マジ土砂降り。雨男ガンギマリ。本をまともに出せてたのは1時間くらい。

反省点。絵本はあるけど小中学生くらいの読み物、青い鳥文庫とかがない。これは大変。大人よりも子どものほうが、小屋という「ヘンテコ」なものへの距離がない、と気づく。おとなはけっこう、気になっていても他者の目線や自意識が邪魔をして近づいてこない、ことがあるようだ。ストリートミュージシャンに気軽に声をかけられるひとは少ない。僕もできない。こんなことやってるくせに。ということで、まずは子どもだ。しかし僕は幼少期からハタチを超えるくらいまで、あまり本を読んでいない。マジで。青い鳥文庫も岩波少年文庫もかいけつゾロリやぐりとぐらなどの鉄板絵本もほぼ読んでいない、というか見てすらいない。僕は休み時間には毎日鬼ごっこをして泥まみれになって帰ってくる子どもだったのだ、チャイムが鳴って校庭に出るまでの競争ならいまでも負けない自信がある。だから家にはそういう本がない。あるのかもしれないが記憶はない。探そう。たぶん5冊くらいはある。とはいえ知識はない、のでみなさんたすけてへるぷみー。

けっこう認知されてるみたいでいい感じである。天使御一行は子ども携帯で親に「本屋つくってますの看板のとこー」って言ってた。うける。観光地化、ランドマーク化している。ちなみに来月スマホ買ってもらえるんだって。ひえー。

これから作業するときには本を置くことにする。小学生の天使たち(未知数)には言い値で買ってもらおう(でもタダにはしない。そこは意識させたい。どうしてもというなら作業を手伝ってもらう)。利益を追求することよりも、ここに本屋があって、本に関係することもしないことも、とにかくなんか楽しいことがある場所だ、と感じてもらうことを優先したい。小屋ならそれができる。たぶんその先に長く生きつづける本屋がある。

たのしい。

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