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「みんなのPCR」ってどうなの?~全国旅行支援のために無料PCR検査を受けてきた話~

都道府県の補助事業の一貫である無料PCR検査を受けた。

理由は、社員旅行で全国旅行支援のクーポンをもらうため。仕事で使うスケジュール帳はミスドの福袋についてきたオマケを、筆記具は大学受験の時に母が買ってきてくれたシャーペンを使うなど、普段から徹底して会社に関連することにお金を使わないよう努める私。社員旅行もその例外でなく、割引クーポンを入手することはもはや義務と言えた。

とはいえ、副反応で貴重な有給を消化することに耐えられず、ワクチンを2回しか接種していなかった。
そこで、駅周辺で「無料PCR検査やってます」というのぼりを見かけて、(そんな冷やし中華始めました的なノリで宣伝するものなんだろうか…。)と疑問を抱いていたことを思い出した。

調べてみると、府内ではかなりの数の無料PCR検査が行われているみたい。旅行支援に必要な検査結果通知書も無料でもらえ、中には当日に結果が分かるものもある。府の承認があると補助金が降りるため、流行っているんだろう。急ピッチで作ったと伝わる簡易的な検査場の設営や、そこにアルバイトらしき若者スタッフが集まる様子から、怪しい取り組みだと先入観を抱いてしまっていたけれど、思いの外に信頼感のある制度なのであやかることにした。

利用したのは、全国に展開している「みんなのPCR」という事業団体。

大阪駅会場は即日結果が出るプランがなかったので、大阪駅近くの福島エリア会場で予約。予約枠がたくさんあったので前日夜でもすんなり予約できた。

実際の検査場がここ。

引用元:https://reserva.be/dougenzaka/reserve?mode=service_staff&search_evt_no=5ceJwzMTYwsDQDAAQ1ATc

和風の…古民家…?!

家の奥から腰の曲がったおばあちゃんが出てきて「茶でもしばくかい?」とでも言ってくれそうな雰囲気だったけど、アルバイトらしきお兄さんが出てきて受付票を渡された。

(ちなみに福島は大阪の中心地の梅田から徒歩15分圏内で、割と活気のあるエリア。個人経営の粋な飲食店が多いです。フォローとして一応……。)


検査の流れはめちゃくちゃ簡単。
個人情報を紙に記入し、身分証明書の照会を済ませたら、ツバを溜める容器と注ぎ込むためのストローを渡されてスタートだ。

検査場には人がパラパラと訪れていて、その時もちょうど同じタイミングで受け付けをした女性がいた。半透明のパーテーションで区切られている席の隣に座らされたので、必然的に一緒にツバ溜めを開始することに。知らない人と並んでツバを溜める体験など、なかなかない。シュールさにウケながら、どっちが早く溜められるのか1人で勝手に競争してたけど、何故だか負けてしまった。隣の女性も同じことを考えて一生懸命にツバ溜めをしていたんじゃないだろうか?

容器に記された線まで溜め終わったら、受付の横にある箱に容器を放り込んで終了。
受け付けに2分、ツバ溜めに1分、計3分ほどで検査が済んだ。PCR検査について調べたとき、どこのサイトにも「簡単!速攻!」の宣伝文句が載っていたのを見ていたけど、まさかここまでとは。もうこれ駅のホームに設置して電車の待ち時間とかにでもできるじゃんね。

検査の結果は、その日の夜に受付の際に渡されたQRコードを読み込みスマホで確認。
そのまま検査結果通知書をダウンロードできて、旅行先で携帯の画面を提示したらクーポンがもらえた。

わたしの会社は割と激務なので、社員旅行でも「ワクチンを接種してないからクーポンをもらうのは諦めた」って言ってた人が多かったが、こんな簡単な検査をするだけで数千円得できたのにもったいない。
仲の良い先輩にもツバ溜め競争ができる古民家を教えてあげた。

#全国旅行支援

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