問答008 本を汚した犯人は?

○:先生、このマンガ読みましたか?
●:いや、読んでないよ。
○:読んだでしょう? 
●:読んでいないと言っただろう!
○:ちょっとこのマンガの12ページと13ページを開いて下さい!
●:何でそんなことをしなければならないんだ!
○:いいから、開いて下さい。
●:開いたよ。 マンガがかいてある。
○:当たり前です! よく見て下さい!
●:よく見たが、どう見てもマンガだ!
○:なかみはどうでもいいんです! ページとページの間を見て下さい。
●:何だか茶色い木片みたいなものがはさまっているな。
○:あと、13ページの右隅を見て下さい。
●:何だこれは。油のシミみたいだな。
○:調べた結果、茶色い木片みたいのは甘栗の皮、そして油のシミは、サラダせんべいの油のシミだとわかりました。
●:よくわかったな。どうやって調べたんだ?
○:そんなことどうだっていいのです!
●:、、、、、。
○:「甘栗」「サラダせんべい」でピンときましたよ!
●:何がだ?
○:先生の大好物を教えて下さい!
●:私は好き嫌いがなくてな、何でも大好きなんだ。
○:特に、好きなものを答えて下さい!!!
●:あま、ぐりと、、、、
○:甘栗と?
●:さらだ、、、、
○:せんべいですよね? 犯人は、先生ですね!先生は、いつもこう言ってますね、「食べ物を食べながら本を読むやつは最低だ。」と。
●:マンガだよ!たかがマンガじゃないか!
○:先生、開きなおるつもりですね。 だったら、こちらにも考えがあります。 先生が僕に貸してくれているマンガ覚えていますか? 確か先生が愛読している忍者マンガの最高傑作とか言ってたやつです。
●:白土三平の「ワタリ」だ!!
○:ああそれです。 そのマンガを今度ラーメン屋に持って行きます。
●:まさか!
○:はい、ラーメンを食べながら「ワタリ」を読みます。
●:やめろ!ラーメンのつゆがついたらどうするんだ!!
○:たかがマンガじゃないですか?先生。
●:私が悪かった。 許してくれ!!! 頼む!
○:これからは、マンガも本のように大事にして下さいね!!
●:はい、わかりました。

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