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おこづかいに関する私の希望

私は世間的にも戸籍的にもまごうことなきおじさんである。頭髪が世代平均より前のめりに進んでいる自覚はあるが、それとてまだおじいさんと言われたり、電車で席を譲られることは現時点ではない。というわけでご隠居感のないまごうことなき現役のおじさんである。

先日遅ればせながら『LIFE SHIFT』を読んでいて、やっぱりつまるところ命とお金の話なんだよね。ひとことでいうと、カレーライスのご飯がどれぐらい残っているかわからないけど最近は結構あるらしいぜ、どうやってちょうどいい感じ、少なくとも少しは余るぐらいのカレールーを作る?みたいな話ですよね。違うか。たとえは悪いけど、つまるところそういうところを突きつけられたような気がしました。

で、金の話。やっぱり白飯がたくさん残ってしまってはルーがないと食べきれませんからね。金は大事。お金がなんぼという話ってなかなかオモテで言いにくいところだけど、例の白飯わかんないけど2000万のルーは最低必要なんじゃない?ってニュースが流れた時に、ウチどんぐらいだっけ、ってみなさんハッとしたのではないでしょうか。そうなってくるともう白飯の量を自分で決めちゃうか、的なおだやかではない考えも出てきてしまいそうですね。怖い怖い。でもおじさんという現役の中ボス(現役ってなんだかわかんないですけど)的に、やっぱりお金の感覚的には役どころに見合ったところにはいたいなと思うわけです。見栄をはりたいわけではなく、それぐらいにはいないとな、という団塊ジュニア世代長男にありがちな世間体ビルドイン思考です。

いくら残せばいいのかわからないけど今時点でどれぐらいお小遣いが欲しいかを考えてみよう。そこからだ。

一番お金を使いたいのは晩ご飯、というか飲み代。仕事で会食が入っている日以外は仕事以外の会食。結果平日の半分ぐらいはプライベートで飲む。内訳としては三分の一ぐらい奢ってもらい、三分の一ぐらい割り勘で、三分の一ぐらいご馳走する。それぐらいがちょうどいいんじゃないかと思う。月で平日半分の10日のうち、割り勘4日で5000円×4日=2万円。おごるのは3日、値段はばらつくけど1万としたら3万円。月5万円。でもなあ、二軒目とかラーメンとかタクシーで結構ずさんに膨らむよなあ。追加3万円ぐらいはキープしておきたい。

昼ごはんは月で1万円ぐらいかなあ、弁当の日を増やしているんで。

本はマンガあわせて1万、普段はそんなに買わないけど大人買いすることがあるのでならして。音楽やストレージや雑誌や新聞などのサブスクはあわせて1万円、携帯も値段ほぼ固定で1.5万。

人付き合いもあるよね、お返しとかおみやげとかお祝いとか。冠婚葬祭もそうだ。毎月ではないにしても5000円ぐらい考えておこう。

旅行にも行きたいよね。積立的に5000円にしておくか。どこに行くかで大きく違ってくるけど、、。

映画や美術館やコンサートやイベント、セミナー、ワークショップもありますね。ムラはありますが。私はスポーツ全く見ないのですがプロレスは年1回ぐらい行きます。これも交通費合わせて5000円ぐらいかな、ミュージアムショップのお財布がゆるいのですよ。

これで月のお小遣いはどれぐらいだろう?14万円になりました。

おかしい。これまでのはベースの部分でまだまだあるのだ。スマホや時計、ノート端末やガジェット類。長く使いたい気持ちはあるが、中にはハズレもある。ハズレてあちゃーみたいなのも鷹揚なおじさん的貫禄でいいではないか。服道楽ではないが仕事モードのジャケット、シャツ、パンツ、靴、プライベートのものも消耗していくものなので団塊ジュニア的保守的、無難だけどチープではない程度のブランドチョイスで維持したいのに。

飲み放題がある。500円足すとプレミアム飲み放題になるというプランがある。それはちょっといいお酒、たとえば本格焼酎とか日本酒とかも飲めちゃうおじさん満足なコースである。のはずだが基本コースで14万ってなんですか。

ローンや食費や電気・水道・ガスもありますよ。税金とか貯金や教育費とか修繕費とか、ハウスをキープしなくちゃいけないんですよ。それ差し引いてお小遣いを14万ってどうすればいいんでしょう。そんなに富豪なライフスタイルではなくおじさん的にこれぐらいはまあ、身だしなみとして普通でしょ、みたいな感じであげていったのに。

ライフシフト的な寿命とのすり合わせも必要だけれど現役おじさん的な豊かな維持費を捻出するのはこれなかなか、格差の一方に振り切ったポジションにいかないと難しいですな。後期おじさん期を滋味豊かに謳歌するために、本気で考えるテーマである。向き合ってやる。

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