受容

書道の師が、今年90歳になる。
毎週公民館で大人、数名の集まりに来てくれる。先生が、「オレもいつできなくなるかわからない。今年は1人一つ書を贈る。誕生日の早い人から順番に」と言ってくれた。皆、先生が書いてくれる嬉しさと、何を書いてもらうか、これぞと思う言葉を探す。1月生まれの人の書が表具屋さんに注文した立派なガラスの額に入り出来上がる。彼女は「豊穣」を選んだ。何を書いてもらうか、全員があれこれ迷ったが、出来上がりは彼女にピッタリのものだった。
書と、先生と、仲間と、その場が一気に喜びに溢れた。
私も人生において指針となる言葉を…。
順番がまわってくるまでに、言葉を選ばないと。今思いついたのは「受容」
まだ、迷う。
なんだか、この時間も幸せだ。

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