中国の水質汚染問題と日本への波及

中国全668都市のうち404都市は水不足、北京は2006~2010年にかけて年50万人ずつ人口増加。水不足により農地を捨てて都市へ行く人も増加、これにより農村の水不足問題が都市へ波及。また、中国はそもそも人口13億人という数字自体が怪しく、中国政府関係者に聞くと国家機密で当時の胡錦涛政権も正確なデータがないけど、16億人は堅いと言っていたので実際よりも水不足はさらに深刻と思われる。

中国の水問題は水不足と水質汚染の同時進行、北京五輪が終了後、北京は水問題が最悪レベルなため、北京に首都を置く必要もなく首都を西安(中国の歴史の原点である中原の古都)に移そうという話が具体化していた。中国全土の地下水は90%が汚染、うち60%は深刻な汚染で、南部では重金属による下水汚染が深刻。地表水の汚染も常態化。地下水は汚染された場合回復までに1000年かかる。

上海の五つ星ホテルでもバスタブに水道水でお湯をためると黄緑色で異臭がすることも、原因は浄水場で使われる薬品とアオコという藻類。また、気温上昇や雨が降らなかったりで湖の水位が急下降し藻類が大量に繁殖して水道局の取水口が汚染されたことも要因。渤海は特にひどく、2005年の時点で渤海の生態系はほぼ壊滅したと中国国家海洋局が調査。

日本にエチゼンクラゲが大量に押し寄せているのも中国の水質汚染が原因で、日本海の定置網にかかるせいで甚大な被害へ。クラゲの故郷である中国沿海部でも雨が降らなかったり気温上昇で富栄養化が起こったせい。

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