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実家のおせち。

お正月は家でのんびり過ごしました。

毎年、年末になると群馬県の実家からおせちが届く。

煮物やなます、数の子やお餅。

今年も実家のおせちを食べれて嬉しい。

昔から、母親の作るおせちが大好きで、あと何回母親の作ったおせちが食べれるのだろう。

そんなことを思いながら、過ごす新年。

私が小さいころから、ずーっと、毎年年末になると、母親が朝から晩までおせちの仕込みをしていたのを思い出す。

実家は親戚が多く本家なので、新年にたくさんの来客がある。親戚たちをもてなすために、大量のおせちを母親が1人で仕込むわけだが、今考えると、本当にすごいと思う。量がえげつないのです。

年末の実家の冷蔵庫はもう入らないよ、ってほど食材がパンパンだったし、台所はそこら中に大鍋が並んでいたし、大きなボウルで色々和えたりしていたな。

もう家じゅうにある鍋やら、ボウルやら、皿やらが総動員。

海無し県だったので、数の子やいくら、たこなどの海の幸は購入していたんだけど、それ以外のものは、ほとんど手作りだったと思う。

黒豆や栗きんとん、筑前煮、紅白なます、、、基本的なものはすべて母親の手作り。私だったら紅白なますから筑前煮つくり始めるくらいで挫折しそう。

しかも、スライサーとか使わないで、すべて包丁で千切りとかしていた気が、、、。そりゃ、時間かかるわ。もしもタイムトラベルできるなら、あの頃の母親にスライサーや、チョッパーを届けたい。

父親が庭の畑で野菜を育てているので、野菜は家で採れたものがほとんど。時期的に葉物や根菜が多いので、赤大根の甘酢漬けとか、沢庵や白菜の漬物、きんぴらごぼう、、、など、中には「これ、おせちなん?」と、突っ込みたくなるメニューもちらほら。

でも、そういうメニューのほうが私の好きなおかずだったりして、今思うと子供が手を付けやすいように、好きなものを入れてくれていたのかな、と思う。煮卵と焼き豚もあって、これは弟の好きなメニューだった、と最近になってから知る。親心だな。

そして、うちのおせちは白ご飯と一緒に食べることが前提なので、味付けはちょっと濃いめ。(おせちとご飯一緒に食べるのってうちだけなのかな?)旦那に初めて実家のおせちを食べてもらった時、味の濃さにびっくりしていた。私も小さい頃は、食べ慣れているせいか、気にならなかったけど、旦那と食を共にしていると、実家のご飯を「しょっぱ!!!」って感じることが多くなってきた。

両親も歳をとったからなのか、私が神奈川かぶれしてしまって、毎年届くおせちにしょっぱいとケチをつけていたからか、今年のおせちは塩味を抑えて非常に食べやすい濃度になっていました。笑

作ってもらっていて文句言ってごめんね。でも、本当にしょっぱいの、うちのおせち。ご飯と食べるとちょうど良くて美味しいよ。

大人になって、スーパーや百貨店でエビやカニが入っているキラキラしたお重のおせちを見て、「こんなキラキラなおせち、食べたことない!!」と、外のおせちに心ときめいた時期もあったけれど、やっぱり、昔から食べている母親のつくるおせちが一番だな、と。

私も子供ができたら、そういう「親心のこもったおせち」を作ってあげれるようになりたいな、と思う。

皆さんのおせちはどんなおせちでしたか。




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