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18歳まであと13日

2021.03.24.20:40

春休み、1日目。

前日に、部活の1年生5人が、

「部室の大掃除をしたいです!」と申し出てくれ、

2年生では私だけが『これは捨ててもいいものかどうかの判断係』として、

大掃除に参加することになった。


大掃除を始めて驚いたのは、1年生のみんなが、

『これは先輩にとっての思い出ですか?』

と、ひとつひとつのものについて聞いてくれたことだ。

明らかにいらないものはともかくとして、

私たち2年がふざけて描いた落書きや、遊びで作った工作まで、

残しておくかどうか聞いてくれた。

そう聞かれるとしょうもないものでも、

不思議と大切なもののような気がしてきて、捨てるのが惜しくなった。


でもそこで頭をよぎったのが、

この大掃除が終われば、この部室は1年生の代が管理していくものになるということ。

私たち2年生の代のものは、どんなに思い出深いものであっても、

1年生にとってはただの“もの”でしかない。

それならば本当に大切なものだけを持ち帰って、

いらないものはすべて捨てて、

まっさらな状態で、引き継いだ方がいいのではないか。

そう思って、「もう捨てちゃっていいよ。」と色んなものを処分した。


それでも残ったものの中に、私が捨ててと頼んだものなのに、

「これは残しておきましょうよ!」と言われ、残したものがいくつかあった。

この1年で部員みんなで一緒につくった思い出もたくさんある。

お互いのことも分かってきた。


『のこしておくべきもの』を一緒に考えられた良い時間だった。









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