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18歳まであと14日

2021.03.23.22:40

今日は終業式だった。午後は部活のミーティングをした。


放課後、進路指導部長の先生が「暇なら手伝え。」と言ってきたので、

一緒に進路ガイダンスルームの赤本の整理をした。

仲良しの先生なのでのんびりしゃべりながら作業をした。

「木下も受験生になるんだな。」と言ってきたので、

「私はまだどんな進路にするか決めてないし、決めたとしても多分先生のお世話にはならん。」と答えた。

「どうして。」

「だってここは勉強での悩みとか、受験についての相談をしに来る場所やろ。」

「それは違うよ。高校を卒業した後、どんな生き方をするか一緒に考える部屋だよ。」


なにも知らなかったな、と思った。

その人は「ただ喋りたいときとか、疲れたときとかに来てもいい。」とも言った。

もしかしたら、私は来年この部屋の常連になるかもしれない。

声をあげるまでは分からなかったけれど、

私の高校の先生は私のやっていることを、見守ってくれているなと感じる。


帰る時、下駄箱でまた別の先生が声をかけてきた。

「木下、春休みも忙しいのか。」

「ぼちぼちかな。」と答えると、

「学校のことはほどほどにして、今しかできないことをしろよ。」と言ってくれた。


私がまだ何も決めずに好きなことをしていられるのは、

良い大人が周りにたくさんいるからなんだろう。




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