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18歳まであと9日

2021.03.28.23:40

春休み4日目。

午前中は吹奏楽部の定期演奏会のリハーサルの手伝いに行った。

同級生の子たちが今日で引退だったから、

また舞台の見え方も違って、感慨深いものだった。


午後は友人に乗せてもらって、

「マレビトの会『グッドモーニング』試演会」を観に行った。

超大作だったけど、間に休憩をはさみつつ、アフタートークまでしっかり聴いて帰った。


恥ずかしながら、私は今日初めて『松田正隆』という人物を知った。

経歴も今日のトークで話されたことしかまだ知らない。

でもきっと私の好きな人だと思った。


トークの中に、何度も「演技の無駄を省いた。」という言葉が出てきた。

私は『演技の無駄』というものがどういうものか、いまいち分からない。

でも今日観た演劇は間違いなく簡略化されていたように思う。

ただ淡々と台詞を言う俳優、

お互い向き合って話すシーンでも、目を合わせることもない。

私はそれを『不自然だ』と思ってしまったけれど、

それは私にとっては無駄ではなかったものが、

松田氏にとっては無駄であり、省くべきものだったのだろう。


私は高校の行事の一環で、最先端のアンドロイド演劇を観たことがある。

それは私にとって不自然なものではなかったが、

いまひとつ、なにか足りないものがあるような気がした演劇だった。


いつか『演技の無駄』を省かれた、スマートなアンドロイドが、

何不自由なく演技をしたとき、

私はその演劇に感動することができるだろうか。


期待もあるけど、恐怖の方が大きい。






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