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第167回簿記1級コメント

先日、日商簿記検定1級が行われました。
受験された方々、大変お疲れ様でした。

さて、出題内容は以下の通りでした

商業簿記
問1 損益計算書(フォーマットは164回と同じ)
問2 資産グループの使用価値算定(減損会計)
問3 連結財務諸表の金額算定(B/S,P/L,OCI)

会  計 学 
第1問 理論穴埋め
第2問 分配可能額、1株あたり当期純利益他
第3問 事業分離(投資の移転、投資の継続)

工業簿記
工程別組別総合原価計算

原価計算
第1問 予算統制(会話文形式)
第2問 最適セールスミックス

実際に私が予想した表と比較してみましょう


以上のとおり予想的中しました🎯

なかでも工業簿記、原価計算の難易度が高かったようで、全科目の中でどれが1番難しかったか、Xにて60人の方に投票してもらいました。ご協力、ありがとうございました。


やはり工業簿記が1番難しかったようです。
蒸し暑い中あんなの出されたら集中力も切れますわ…。
2番目に会計学だったようです。
工事契約はいつになったら出るんでしょうかね…


各科目のコメントをしていきたいと思います。

商業簿記
個別損益計算書の作成と連結財務諸表の金額算定が出題されました。近年、損益計算書の出題実績が非常に高いです。
今回はP社個別損益計算書を作成してからS社連結財務諸表(金額算定)へ移行する問題が今回は初めて出題されました。

答案用紙のフォーマットが昨年の164回と同じというのに気づいた方もいらっしゃるかもしれません。中身をよく見ると退職給付が期間定額基準で算定したり、144回以来の商業簿記でストック•オプション、2回続けて売価還元法、減損会計(140回の問題を少しリメイクした感じ?)となかなか新しいものから久しぶりのものが出ていました。

会計学
今回は語句穴埋め形式の問題が出題されました。初めて理論問題で収益認識が出題となりました(計算問題と一緒に出たのは159回)。理論問題と分配可能額、事業分離が取れたかで勝負が決まりそうです。

残念ながら予想は外しました。
分配可能額(159回以来出題)、一株あたり当期純利益と潜在株式(111回以来の出題)、事業分離(159回以来出題)が出題されました。

工業簿記
131回に近い工程別組別総合原価計算が出題されました。資料も多くなかなか集計に時間がかかる問題でした。材料勘定など特定の部分しか問われてないところをいかに点が取れたかが勝負になりそうですね。

原価計算
大的中の会話文形式での予算統制の問題と
最適セールスミックスが出題されました。
予算統制は131回の焼き直し、最適セールスミックスは123回の焼き直しぽいです。
今回、予算統制は販売量が各自で求めないといけないのでなかなか難しかったと思います。



皆さんお疲れ様でした。
今回の試験をもとに7月頭を目安に次の11月168回検定の出題予想と傾向と対策の資料をアップしますのでお楽しみくださいませ。
鋭意作成中です!
〜サンプル〜

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