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父の命日に寄せて

今日は父の命日なので、父に向けて何か書こうと思う。

確認してみたら、父が亡くなったのは2013年だったので、
もう7年も前のことだ。時が経つのは早い。

7年前、何をしていたか全く思い出せないけれど、
父が亡くなる直前は、毎日仕事終わりに2時間以上かけてホスピスまで寄ってから帰宅していた。(すでに立ち寄りのレベルじゃない)
ありがたいことに、最後の一週間ぐらい、会社の人が慮ってくれたのに甘えて、たぶん使い物になってなかったと思う。

すでにほぼ意識がなくて、話しかけてもうっすら目を開けるぐらいで家族としては少しづつお別れができた。

父はヘビースモーカーかつ酔いつぶれないと本音が言えないタイプだったので、長生きしないだろうなと思っていたけれど、もう少し長生きしてくれたらよかったな。

私はファザコンをこじらせているので、今でも時々父のことを思い出す。
大抵は駅から帰宅途中の帰り道だったり、映画を見た後だったり(なぜか、映画を見たあとにあらすじを説明する、というのが我が家のルールだった)

父とふたり暮らししていた時のことを思い出すとなつかしくて、
ちょっと泣ける。

カレーを腐らせたこと。NHKの集金を追い返したこと。

本当は、もっと2人で居酒屋とか行きたかったなぁ。
当時、近所のもつ鍋屋さんに行って、店主に「娘なんですよ」と紹介してくれたこと。

ことあるごとに、「あなたはほんとにものを知らないね」と言われてそのたびに「なにくそ」と思ったこと。

抗がん剤が効いて、職場にも復帰し、孫もそろって家族旅行に行けたこと。

とりあえず、私は元気なので心配しないでね。




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