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【レジュメ】宮本輝『流転の海』全巻読書会・第5部『花の回廊』第2章(未完成)

こんにちは。

本日(23/09/18)20:30より行う読書会用のレジュメをお届けいたします。

主な登場人物

松坂熊吾・房江・伸仁 本作の中核を成す親子。熊吾が50歳のときに房枝との間に得た初の実子が伸仁であった。熊吾と房江は電気も水道も通らないビルで寝起きしているが、仕事で不在の時を考え、伸仁は熊吾の妹・タネの住む蘭月ビルに預けられている。

田嶋カツ代 房江の働く小料理屋「お染」を営む。房江には住み込みで働かせたいと思っている。

松坂タネ・寺田権次 熊吾の実妹・タネは、故郷の家屋を処分して、勝手に大阪に出てきて寺田と暮らすようになった。蘭月ビルは、寺田の見つけてきた得体知れぬ人びとの巣窟だった。タネは伸仁から駄菓子の代金を受け取っていて、熊吾の怒りを買ってしまう。

張尚哲・尚栄 尚哲は蘭月ビルの住人。伸仁がその死去の時に居合わせている。尚栄はその末っ子。

津久田香根・咲子 蘭月ビル二階の住人。盲目の香根と美貌の咲子のほか、利発な悟と、弟の清之介という兄妹構成。

丸尾千代麿・ミヨ 戦後知り合って、松坂家と深く関わることになる夫妻。運送会社を営んでいる。千代麿が産ませてしまった5歳になる美恵(母は死亡)を引き取ろうという話が持ち上がっている。

浦辺ヨネ タネの古い友人。わうどうの伊佐夫の子・正澄を産む。城崎で小料理屋を営んでいる。美恵の祖母、谷山麻衣子らとの共同生活をしている。

柳田元雄 熊吾を頼って小さな商いをしていたが、後に成功、タクシー会社のオーナーにまでなる。熊吾が大規模駐車場の共同経営者として当たりをつけている。

千代鶴(島津育代) 元・新町一の芸者。クラブ「しまづ」のママとして、再び房江の前に現れる。

松坂ヒサ 熊吾の実母。嫌がっていたが、タネに連れられて上阪するが、ある日行方が突然わからなくなったが、白骨化して発見されることになる。

語句

諫早豪雨 1957年7月25日から7月28日にかけて長崎県の諫早市を中心とした地域に発生した大雨。

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