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オンライン読書会で目指したいものと、目指せるもの(仮)

 2018年10月下旬に、オンラインでの読書会を開始して、まもなく2年となります。当初は単に「オンライン読書会」とのみ名乗っていましたが、あとになって「よりみちオンライン」と名乗ることにいたしました。

 当初はご他聞に漏れず、Zoomを使って開催していましたが、Discordを知ってからは、同じ「よりみちオンライン」という名称でDiscordサーバーを立て、その中の通話機能を利用した読書会として開催しています。

 まとめると、オンラインでの読書会を中心に、プラス・アルファの部分として映画や音楽、アートなどについても展開できる「母艦」的な位置づけとしてDiscordサーバーがあるということになります。今回は、そのオンライン読書会で、何を目指したいのか、何が目指せるのかについて、妄想込みで書いていきたいと思います。

 まず、「オンライン読書会」について。読書会では、
①指定テキストの講読(読んだ意見、感想を交換して読み深めを試みる)、②相互の「推し本」を紹介しあって見聞を広げる、
③読書にちなんだトークのテーマについて語り合う、

の3つを適宜織り交ぜながら開催をしています。ですので、出てみたい回を選んでご参加いただけるようにしているつもりです。

 読書会が「オンライン」で開催されることによって、ネット環境さえあれば、どこからでもご参加いただけるのがメリットの一つと考えます。

 さて、孤独で私的な行為であるとされる読書が、複数の参加者を得て、「会」として催されることで開ける可能性には、どんなことがあるのでしょうか。それを私は、
①複数の視座からのアプローチで、より多角的な「読み深め」が可能である、
②全国に点在する方々と、相互に知己となれる、
③「推し本」の回では、今までとは違った傾向の本を知ることができる、

の3点として挙げておきたいと思います。

 ここから先は、いま挙げた三点とは別に、私の野望と言うべきか、妄想であると言うべきか、そういった類のことについて述べたいと考えます。

 その第一は、「自己の刷新」ないし「新しい自己の発見」「新しい自己との出会い」としたいと思います。これは、複数の参加者を得、複数の視座を得ることで達成されていきます。

 まず、独りで行われる営為としての読書も、「確かに自分は、このように考えてみたかったんだ!」という場面に遭遇することが、しばしば起こり得ます。このこと自体が、自己の刷新であると言えます。それが、自分以外の参加者さんから意見や感想が語られることで、いわば「別次元」の視座が得られる。このことの意義は大きいと思われます。

 第二に、そこから派生することかもしれませんが、自分が「いま・ここ」にある(または、「いる」)との感触を得られるということがあると思います。

 自分がいま・ここに「ある」「いる」という実感は、他の参加者に語りかけたり、自身の語りに耳をすまされるということから得られます。そして、いま・まさに自分は刷新「されつつ」あるということも実感されていくのではないか。そんなことを考えてしまいます。

 第三に、「関係性の再構築」ということも挙げてよいかと思います。上記の二点が達成されつつあるその時々では、発話者と聞き手との関係性が更新されます。自分も変わり、かつ、相手も変わるということ。それが自分と他者(あるいは「世界」と言ってもいいかもしれません)との関係性を再構築することを余儀なくされる。

 以上をまとめようとすれば、読書そのものでも亢進される自己の刷新が加速されるのが読書会であろうということになります。少なくとも、そうした「可能性」ははらんでいると思うのです。

 と、ここまで書いてみて、力が尽きた感があります。最後までお読みくださり、ありがとうございました。ではまた!




 

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