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【今日の学びと読書/鑑賞】英語:松村哲哉氏講演を聴いて①

こんにちは。

今日(1月16日)は、区立中央図書館主催の講演会に出かけてまいりました。その概略について、まとめてみたいと思います。

講師:松村哲哉氏(翻訳家)
演題:英語の秘密と翻訳家の仕事~やさしい翻訳入門

以下に、配布されていたレジュメの項目を列記しておきます。

1)英語の秘密
①動物と肉
②英語はどこから来たのか?
③英語の豊富なボキャブラリー
④なぜ発音と綴りが一致しないのか

2)英語と日本語の距離
3)英語を日本語に置き換えるには――翻訳家に必要な3つの能力
4)英文解釈の力を試してみよう
5)日本語の作文力を試してみよう

1)英語の秘密

冒頭に、英語の「特徴」とされる点を例示していただきました。以下は、記憶を頼りに起筆しているので、錯誤が混じっている可能性があります。ご指摘をいただけますと幸いです。

①動物と肉

動物の名称と、それを食肉とした場合の呼称が、英語の場合、著しく違っています。日本語や独語・仏語等では、概ね「牛」と「牛肉」のように、その動物の名称に「~肉」を示す語を連ねますが、英語の場合だと異なっています。それが何に起因するのかについて、注意を喚起されていました。それは②以降で、その歴史的な背景から説明されていました。

②英語はどこから来たのか?

のちに「ヨーロッパ」を形成したのは、4~5世紀のフン族の大移動に起因するゲルマン民族の大移動でした。ラテン民族がイタリアを、ゲルマン民族がドイツ、フランク民族がフランス、アングルとサクソン民族がイギリスを形成していきます。英語は、ゲルマンの言語を先祖としていると理解していいようです。

③英語の豊富なボキャブラリー

①で例示したように、英語は豊富なボキャブラリー体系を持っている、「難しい」言語であるといえます。その複雑さは、少なくとも2つの歴史的な「事件」に起因しています。1つめが11世紀の「ノルマン・コンクエスト」。もう一つが、15世紀の「活版印刷」の登場です。

1066年、大陸のノルマン民族が、対岸のブリテン島を侵攻、これに成功して王位を「ウィリアム1世」と名乗るようになりました。これによって、上位階級の言語がフランク民族由来の語彙となり、下位階級の言語がゲルマン系の語彙となりました。①で例示した「肉」の言い方の違いは、ここに由来しているそうです。

④なぜ発音と綴りが一致しないのか

また、発音と表記が一致しないことは、活版印刷の登場と普及に起因しています。印刷=書き言葉の表記が先立って決定されたことで、「違い」が生じてきたとのことでした。
 
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これで全体の、1/4か1/3です。残りは次回以降といたします。最後までお読みくださり、ありがとうございました。それではまた!


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