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ブックサークル:宮本輝『流転の海』全9部読書会

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宮本輝さん畢生の大作『流転の海』全9部の読破をめざす読書会です。
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2022年9月の記事一覧

【読書会】宮本輝『流転の海』全巻読書会(11)~第2部『地の星』第5章

こんにちは。 宮本輝さん親子がモデルとされている『流転の海』全9巻を完読しようと始めたこの読書会も、回数が2桁となりました。第2部(=第2巻)からは、基本的に1回につき1章を読み進めています。宮本さんご本人である「松坂伸仁」が生まれた昭和22年から40年までを貫くこの物語では、昭和史の史実についても触れられているので、時折、それらについても言及しています。ご関心のある方の参加をお待ちしております。 ここまでのあらすじ自動車の部品の輸出入で成功した事業家の松坂熊吾は、40歳

【読書会】宮本輝『流転の海』全巻読書会(10)~第2部『地の星』第4章

こんにちは。 今回も作成が押してしまって、とうとう開催当日になってしまいました。本日21時からのTwitterスペースで開催する読書会でも使う「レジュメ」として、『地の星』第4章の概要を以下にお届けいたします。 1)概要①辻堂からの手紙を受け、かつての番頭役・井草と、旧知の周栄文から託された娘・麻衣子に会うために、金沢へ赴く。 ②死の淵にあった井草から、房江への憧れを聞く。熊吾は、結核の特効薬を井草のために手配する。 ③周栄文の娘・麻衣子の、妻のある男との仲を聞く。そ

【読書会】宮本輝『流転の海』全巻読書会⑨~第2部『地の星』第3章を読む

こんにちは。 もう当日になってしまったのですが、恒例の『流転の海』シリーズ全巻読書会の第9回を、今夜(9月12日)21時から、Twitterスペースで開きます。このnoteは、そこで利用していただける「レジュメ」としてご用意しています。 ・概略と、 ・「私的」ポイントの抜書き、 に加えて、終了後の追記という構成となっています。なお、第1回から第8回までのレジュメは、以下のURLから閲覧いただけますので、適宜ご参照ください。 なお、今回からアカウント名の表示、@以下を「ひと

【読書会】宮本輝『流転の海』全巻読書会⑧~第2部『地の星』を読む②

こんにちは。 『流転の海』シリーズ全巻読破を目標としたオンライン読書会の8回目は、第2部『地の星』から第2章を読むこととしています。以下は、第1章について書いたレジュメnoteのURLです。適宜ご参照ください。 ※末尾に録音の保管先URLと、9月5日の読書会実施後のメモを追記してあります。ご参照ください。 概要①昭和26年、木炭バスが廃止されて城辺町にもディーゼルバスが通うようになり、活況を呈するようになる。 ②町の発明家であった「鍛冶屋の音吉」の生還が伝えられる。 ③