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ブックサークル:宮本輝『流転の海』全9部読書会

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宮本輝さん畢生の大作『流転の海』全9部の読破をめざす読書会です。
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2022年8月の記事一覧

【読書会】宮本輝『流転の海』を読む⑦~『地の星』第1章

こんにちは。 この8月29日(月)より、宮本輝さんの『流転の海』全巻読書会は、第2部の『地の星』に入ります。今回は、その第1回分のレジュメとして、第1章の分をお届けします。なお、第1巻の『流転の海』分のレジュメは、以下のリンクからご覧いただけますので、適宜ご参照ください。 第1巻まででは、50歳にして初の実子・伸仁を授かった主人公の松坂熊吾が、終戦後大阪に戻ってきて、事業の再建に奔走する場面が描かれていきます。その中での出会いや反目、裏切り、また、妻・房江との出会い等が綴

【読書会】宮本輝『流転の海』を読む⑥~第10・11章

こんにちは。 8月8日(月)にTwitterスペースで開催する「オンライン読書会」でのレジュメをお届けします(21時開始)。6回目となる宮本輝さんの『流転の海』(第1部)も、8日でいよいよ完結となります。翌週15日から第2部に移るかどうかは、8日の会で決定したいと思っております。 第10章概略①昭和23年、朝鮮半島での戦争勃発が懸念されている中で、熊吾は自身の商いの方向性を見定めるのに腐心。伸仁のため、数年故郷に戻ることを考えていたため。 ②昭和24年正月、囲っている春菊