
海外マンガ情報誌「モリマチ。」Web版 海外マンガTOPICS―2023年11月
イタリアのコミック『ヴィアッジョ イタリア』のクラウド・ファンディング開始
11月1日、サウザンブックス社によるイタリアのコミック『ヴィアッジョ イタリア』のクラウド・ファンディングがスタートした。車椅子で世界旅行をする二人組を描く。発起人はシリア難民の少女を描いた『ZENOBIA』の荒木美弥子さん。2024年1月31日まで。
韓国のウェブトゥーン『ナビレラ』がミュージカルに
ピッコマで掲載中のHUN、JIMMY作のウェブトゥーン『ナビレラ』のミュージカル公演が2024年5-6月に予定されている。還暦を過ぎてバレエダンサーを夢見る男性シム・ドクチュルが、才能はあるがスランプの若者イ・チュロクに出会いレッスンを受けるうちに深まる心の交流を描く人間ドラマ。2023年12月にはハーパーコリンズから単行本の1巻と2巻が刊行予定。
マリコ・タマキ&ジリアン・タマキの新作『Roaming』の紹介記事公開
『Girl』『THIS ONE SUMMER』の邦訳があるマリコ・タマキとジリアン・タマキが再びタッグを組んで2023年9月に刊行された『Roaming』(Drawn & Quarterly、未邦訳)。ニューヨーク公共図書館で開催された刊行記念トークイベントの参加レポート記事がニューヨーク在住者向けの情報サイトNYジャピオンでで公開された。『Roaming』も邦訳希望。
カナダのコミック『スコット・ピルグリム』のアニメNetflix配信開始
11月17日、カナダの漫画家ブライアン・リー・オマリーのコミック『スコット・ピルグリム』原作のアニメ『スコット・ピルグリム テイクス・オフ』の配信がNetflixでスタートした。邦訳はヴィレッジブックス社から2010年から2011年に書けて『スコット・ピルグリム VS ザ・ワールド』『スコット・ピルグリム&インフィニット・サッドネス』『スコット・ピルグリムVSジ・ユニバース』の3巻で刊行されたものの現在では絶版。また2010年には『スコット・ピルグリムVS.邪悪な元カレ軍団』のタイトルで実写映画化もされており、映画の俳優たちが今回のアニメの声優も務めている。
なお、日本語吹き替えキャスト、監督のコメントは以下の記事もご覧ください。
テレビ朝日のニュース番組で『サバキスタン』作者のインタビュー放送
11月20日放送のテレビ朝日「大下容子ワイド!スクランブル」で、ロシアのコミック『サバキスタン』の作者ビタリー・テルレツキーさんとカティアさん、編集者の井上祐樹さんのインタビューが取り上げられた。
映画「ゴーストワールド」22年ぶりにスクリーンに
ダニエル・クロウズ原作の映画「ゴーストワールド」(2001年)が11月23日から全国ロードショー。実に22年ぶりにスクリーンに帰ってきた。テリー・ツワイゴフ監督・脚本、原作者のダニエル・クロウズも共同脚本として関わっている。原作マンガも今年復刊されており、あわせて読みたい。
台湾の学生による漫画ビブリオバトル開催
11月25日に、台湾の東呉大学図書館、日本語文学科と京都精華大学国際マンガ研究センター共同で企画・運営するイベント「台湾漫画知的書評合戦(決勝)」が東呉大学で開催された。日本語を勉強している台湾の大学生が日本語で台湾の漫画をオススメするビブリオバトル。決勝に残った6人の学生によるプレゼンに加えて講演会の様子もオンラインで配信された。
アメコミ作家ダニエレ・ディ・ニクオロ氏とシモーネ・ディ・メオ氏の展覧会とサイン会
11月25日から12月7日にかけて、東京・メゾンプティルナールでイタリア人アーティストのダニエレ・ディ・ニクオロ氏とシモーネ・ディ・メオ氏の展覧会が開催される。初日の11月25日にはお二人のサイン会も開催された。
『ランバーロール06』特集=台湾刊行記念トークイベント開催予定
12月4日(月)に東京の青山ブックセンターで『ランバーロール06』特集=台湾の刊行記念トークイベントが開催される。ランバーロールのメインメンバーである安永知澄さん、森泉岳土さん、おくやまゆかさんの3人に加えて、現在日本に滞在しておられる高妍さん、台湾から丁柏晏さん、劉倩帆さん、そして台湾のオルタナティブ・サブカル漫画喫茶として知られるMangasickさんが登壇するというなんとも豪華な顔ぶれ。イベント後にはサイン会も予定されている。
また、丁柏晏さんは12月2日から15日まで、東京・中野にあるタコシェにて画集『沿路的夢話 Roadside Daydream』の刊行を記念する個展も開催される。
書評・レビューなど
『サバキスタン』(沼野充義さん、毎日新聞)
『ダーリンはネトウヨ』(サンデーマンガ倶楽部)
『避妊男子』(朝日新聞)
海外マンガの本棚
いいなと思ったら応援しよう!
