CONSENSUS BUILDING VOL8 2023/6/3
いいかねPaletteのシェアライブラリーで開催されたライブイベント、CONSENSUS BUILDING VOL8に出演されたAfter The NUKESのみなさんと1Z3SPYCO氏にインタビューを行いました!
◎まずは自己紹介をお願いします。
吉本典正です。ベースです。(以下ノ)
加藤マキです。ボーカルです。(以下マ)
イワタユウシです。ギターをやってます。(以下ユ)
松岡至です。ドラムです。(以下イ)
1Z3SPYCOです。スプーンやる時はSPYCOです。(以下1)
◎みなさん以前やられてたバンドもあって交流が長いとは思うんですけど、出会った時のきっかけや当時の面白いエピソードなどありますか?
ノ:おもしろエピソード!(笑)
ユウシさんと知り合ったのとか15,16とかそんなんだよ。高校1,2くらいだもんね。
どっから始まったとか言うよりは、俺がまじめにやろうかなってバンドがあったんですよ。そのバンドにはユウシさんがもう居たから。
最初に組んだバンドはそれぞれ違うんだけど。
ユ:俺が専門学校で同級生でドラマーの奴がいてそいつが「俺バンドやっててギターひとり探してるからやらない?」って言われて、誘われて入ったバンドにノリが居た。
ノ:そこにもともと居たメンバーが俺だったの。ユウシさんが後から入ってきて。
そのバンドがすごい早い16とか弾くバンドで。それでユウシさんが「できない!」って言って辞めて。なんだよ〜。ってなってたらできるようになってからやらせてくれって練習して帰ってきたの!これはすごいんじゃないの!ってことになって!
KILROYってバンドなんですけど、丁度ボーカルが辞めるってなって。
Explosion Recordsからコンピレーション(Skull Smash)の話が来てたんで、それに入るためにこの人強力な武器になるよねみたいな感じで高校生ながらキャピキャピしてた思い出があるね。
だって弾けるようになって帰ってきたんだからね!
で、そのバンドがなくなって。
でも俺はユウシさんと何かやりたくて一緒に何かやろうって言ってドラム探して、こいつとやってみたら面白いんじゃないかって人せーので言い合って。
全くこいつ(松岡さん)が早い8ビートとかそういうの知らなくて、そう言う人にやらせたら面白いんじゃ無いかと思って誘って。で、そのバンドも一回なくなって。
めんどくさいことにそのバンドを復活させてほしいって言ってくるんだけど、自分のバンドは自分がいちばん愛情注いできたんで、誰かに言われてやるのは嫌だなと思って。
でもユウシさんと松岡さんとは一緒にやりたいからボーカル探すかってなって、一週間後くらいに思いついたのがSUPER DUMBのMacky(加藤マキ)さんで。っていう感じです!
ざーっと言っちゃいましたけど。
◎以前TwitterでVoを募集されていたのを見たんですけど。Twitteで募集されていたのが衝撃で。
ノ:あ〜あれね!(笑)3〜4日くらいでなくなったよね!
◎そうなんですね。斬新だな〜と思って!(笑)
ノ:なんでもいいのかよ!みたいなね(笑)
でもすぐにね、「いた!」ってなってユウシさんに言って。
とりあえずなんでもいいから進めたかったの。
その時ね、とりあえず三人でやるかってなる人にあんまり言いたくない出来事がおきてね。
ユウシさんに「昔のバンドの話でこんなことになっちゃったよー」って言ったらすぐ来てくれて、松岡さんも。
松岡さんもユウシさんもバンバン他でバンドやってるし、俺も3つ4つやってるから、これからゼロからやるならいいよーって言っちゃった以上、曲もあるしやってしまおうって時に2人とも「いいよー」みたいな(笑)、ゴミ捨てとくよーくらいのノリでやってくれたのがすごい感動して。それでMackyに話しても、「ちょっとまって、うーん、やる!」とか言ってやってくれて。
俺は多分みんなの足を引っ張るような社会的な位置にいると思うんですよ。
常に合法か非合法か分からない部分が常に3箇所くらいあるみたいな。
だから、俺と一緒にバンドやってくれるってだけで嬉しいんですよ!
LIFEもそうだし、オレ達の旅もそうだし、Decolonioっていうバンドもそうだし、After The NUKESなんてね、ユウシさんも大将(松岡さん)もMackyも。
俺、記憶が無い7年間があるんですけど、全く覚えてない7年間。
その時のことも踏まえた上で一緒にバンドやってくれてるっていう心意気に答えたいと思って。日々良い曲つくろうかなって。
◎以前やられてたバンドが一旦落ち着いてAfter The NUKES結成まではどのくらいかかったんですか?
ユ:1997年に解散したでしょ?
で、After The NUKES2019年だよね。2018年くらい?
マ:コロナの直前だよね。
◎僕がやっているバンドで、丁度その時期くらいに音源つくり始めてて。
コロナの影響や初めて音源作るって感じだったので。あんまりうまくいかないのとメンバー間もギスギスしてて。
After The NUKESがTwitterでメンバー募集されて、Mackyさんが加入されて、音源リリースまでが結構スピーディーな印象があって。見習わなきゃと思っていました。
ノ:それはだって・・・
ユ:俺が騙くらかした。(笑)
とりあえず一回録ってデモテープ作ろうぜーって言ってそれをめちゃくちゃ作り込んでCDに。(笑)
ノ:こんなにエネルギー注がれたら何かにしようって誰か言わないとまずいんじゃないかって。(笑)
ユ:CDとして出せるくらいには調整したつもりだったから、これ、このままいけんじゃね?みたいに言ったら許可もらったっていうか。俺がなし崩し的に勝手に始めたと言うか。(笑)
◎リリース目的で録った訳じゃなくて。(笑)
ノ:とりあえず曲ができたから録って聴いてみたい、みたいな。
意外とこのバンドに対しては特に録って聞いてみたらすっげぇ良くない?この曲!みたいなのがあっていじくりまわしたりとか永遠にしてて!
◎2ndアルバムとかダブアレンジとか入ってるし結構作り込んでらっしゃるなっていう印象です。
マ:そのダブアレンジの人が抜けちゃったから。今日も本当はダブワイズしてほしかったけど丁度抜けたばっかりって感じで。
ノ:元カレの話とかは辞めて。
マ:忘れよう!(笑)
◎自身のバンドで音源制作時にメンバーにも共有したりして、こんなにスピーディーなんやけ俺らも頑張らな!みたいな感じで気持ちの拠り所にさせてもらってたんです。
ユ:ぶっちゃけ気合いだけっていう。
自分でやればお金かけずに済むってだけで、ひとりでずーっとやってて。
◎じゃあ宅録っていうか、録りから全部やられていたんですか?
ユ:録りもそうだよね。
ノ:超自録っすよ!超DIY!
ユ:まつもっちゃんにマイキングしてもらって、前のダブワイズの。
の:その時はちゃんとメンバーだし、自分達でやってると言えば
とことんのとこまではやってると思う。
で、出してね、全部ユウシさんが管理してくれて。
ユ:実は後付けではないんだけど、自分の中で思ってる計画ってのがあって、元々。
何かって言うと、最初に音源作ってしまえばこの曲はこれが基本ですよっていう形ができるじゃないですか。
ノ:曲が出来上がるっていうね。
マ:そうそう。
ユ:そしたら、その曲を練習するときにそれが基本になる訳じゃないですか。
例えばよくアルバムとかに入ってない曲をやってくとどんどん勝手にアレンジしてって元の曲忘れるみたいなのあるでしょ?
◎分かります!何か凝った展開になったりしますよね。(笑)
ユ:そうそう。あれを俺もやってしまったときにこれいけないんじゃないかと思って。
だから、基本のやつを先に録っちゃって、これが基本ですっていうのをもう完全に決定付けておけば。ぶっちゃけこの歳になったら、なかなかスタジオも入れないし。これベースにしてみんな練習すればいいんじゃない?っていう。自分達の練習材料としてもそれで良いんじゃないかって思って。
ノ:じゃあ盛り上がるところいつまでやってもいいんだけど、ここまでに持っていかないっていう拍を決めようって言うのはユウシさん。
だから、ユウシさん今日どうでもよくなっちゃってんなぁっていう時はどうでもいいんだなと思って合わせるけど。割と「ここで16回やったら」とかそういうのを。それが無いと、別に永遠にやってても楽しいんで、演奏することは。でも、次の曲ができない。
曲を次々作りたいっていうのが僕のこのバンドでの使命なんで。
◎曲作る時って割とインプロ的にわーっとセッションして回数決めて展開決めてって感じなんですか?
マ:大将が何かちょっと作ったのを持ってきて、それにみんながそれぞれのせていくとか。
ユ:大将が基本的にひとつの曲を完成させて…。
イ:前はそうだけど今は素材として持ってきてる感覚ですね。こういうフレーズでとか。
最近は自分のやりたいドラムパターンができれば他は別にどうアレンジされてもいいなっていう。(笑)
ノ:僕が割と全部つくってとかやってる方かな。歌詞もあって、とか。
◎それぞれみなさん作ってくるみたいな感じなんですか?
マ・ユ:この2人(ノリさん・イタルさん)が多い。
ノ:そうですね、こう…委ねてやってもらって委ねてそれに合わせて決まるとかそういう。
割とね、ガッツリ作ってったら作ってったでちゃんとやってくれるし。
ユ:でも多分作った本人の意図しない方向に曲が行ってると思います、全部。
ノ:そうそう。それが必ずあるから。
イ:それが分かったんで全体をカチッとして作るのはちょっと辞めてます。
本当に基本的なとこだけ持っていってあとはみんなで。
ノ:歌があって、こうやって歌ってほしいとかはこういう風にって。
歌以外は無い。歌詞でこういうこと歌いたいとか以外は特に言ってないかな。
ベースでパート作ったら勝手に始めたりとか。イントロのフックとかは使い回しです。(笑)LIFEでダメになったやつをこっちのバンドでテンポを落としてやったりとか。(笑)でもそういうことありますよね。
ユ:結局ノリとか大将もそうなんだけど、持ってくる曲を俺はこれはこういう曲にしようみたいな最初に決めて、わりかしそれに沿って作ってって。それでうまくいかなかったらまた変えるとかもあるんだけど。結構テーマを決めるというか、何調みたいなのとか、これ16多めに入れるとか、そういうのは結構意識して。
例えばセカンドの猫の曲なんかは、あれはもう物理的にギターのトーンをハーフトーンでやろうっていうのがあって。だからアコースティックに近いエレキの音でかわいくやろうかなと思って、ギターソロは基本猫の鳴き声入れるとかみたいなことやるとかそういうところはすごく意識してやってて。猫について色々と遊んでるだけなんだけど。この曲猫の曲だから。
ノ:うちのね、失踪した猫の話だから全員でイメージは共有してんすよ。(笑)
マ:うちも子猫が来て、その子がいなくなったりもしてて、だからいろんな要素が混じってるんだけど。
ノ:そのときね、丁度この曲を作ってるときにみんなにそういう、それぞれ取り巻く猫の状態を共有してたからああいう風になったみたいな!
◎今回のイベントも、僕も猫飼ってたり、1Z3さんも猫飼われてたり、ゲンタロウさん(ミミレミミ)も猫好きだし。それでフライヤーに猫入れたりとかしまして。
ノ:かといって他の動物が悪い訳では無いんだけどね。(笑)
◎今日は1Z3さんがライブ冒頭に、スプーンでセッションで入ってたのがすごくいい意味で全部スムーズに聞こえて。
ノ:あれはね、すごい頑張ったんすよ!
◎みなさんセッション慣れされてるのかなというか、そういうのずっとやりあってたんですか?
ノ:2週間ぐらい前から決まってました。勝手に!言ったのは今日!(笑)
ユ:結構勝手にさ。1ヶ月近く前から決まってたよね(笑)
◎1Z3さん的には無茶振りだったんですね!(笑)
ユ:1Z3ちゃんがスプーンでやってる時に後ろで俺らやってればいいから、それでもう曲やっちゃおうぜみたいな。(笑)
◎僕、本当にかっこよすぎて鳥肌立って!
ユ:でも面白かったよね!
ノ:すごい良いなと思ったよね!
◎1Z3さんとのお付き合いも長いと思うので、その辺は阿吽の呼吸なのかなと思いました。
ノ:そんなことねぇよ〜。ぶっつけ本番だよな。
1:その覚悟しといた方がいいかなと思って。だいぶ鍛えられました。
ユ:最初ノリがもうちょっと1Z3ちゃんやらせようって言って、待ってたんだけど。(笑)
ノ:でもまぁ、結局俺が始めればね、始まっちゃうもんね。
やっぱりここだなぁって思ってる時に始まったらあれぐらいの曲に。
そしたら割と早めにはけたんで。
1:あれくらいでねぇ。あんまりでしゃばっててもあれかなぁと思って!
ノ:いやいや、でしゃばってとかさ、今更!
◎1Z3さんがボーカルやるとかの話も決めてなくて?
ユ:何にも決めてない。でもさ、引きもすごい良かった。
◎本当に完璧でした!1Z3さんがマイクスタンド捌ける時の所作とかも、めちゃくちゃカッコ良かったです。大体いつぐらいから1Z3さんとはお知り合いなんですか?
ノ:やー、この人は、俺たち3人がやってた昔のバンドのライブに突然バイクで来たんですよ!九州から東京まで!
◎え、バイクですか!?東京に住んでたとかではなく?
1:違う、帰れなくなったの!仕事で来てたの。
仕事は俺真面目にやってて、池袋の路上美術展みたいなのの警備で。ただ街うろうろしてるだけだけど。あんま遊びに行くとかなくて。疲れちゃって。(笑)ひと月終わって帰ろうって時にちょっともうしばらく遊んでいこうかなと思って。そしたらタクシーと事故って!バイク壊れて、帰れなくなったの。
で、ずっと遊んでた時に、昔やってたバンドで対バンした東京のバンドのスタッフの子が、ネオハードコアテイルって企画に誘ってくれて。その時、NUKEYとかもよく出てて、観に行って。1Z3ちゃん好きそうなバンドおるよーって言って。
◎会うまではぜんぜん面識なかったんですか?
1:ないない。存在は知ってたけど!
◎そこからよく一緒にライブされたりって感じですか?
ノ:いや…いるから遊ぶっていう。(笑)
「あの人知ってる?九州から来てんだよ!」とか言って。
「何で?徒歩?」「いや、バイクで。」「えー!」とかなって!
ユ:でも1Z3ちゃんと対バンしたのってさ、そんなに多くはないよね。
ノ:対バンはもっと後だよね。一緒にやったのはもっと後。最初、知り合ったのも俺20歳くらいの頃だったかな。
◎1Z3さんがグラインドサアフをやっていた頃ですか?
1:やる前!グラインドサアフのみんなと知り合ったのは結構後。
ユ:そうだね、1Z3ちゃんは遊びに来てる人みたいな感じだよね。
ノ:なんか、九州からバイクで来だしたのよ。それぐらいは当たり前みたいなノリになってきて!で、帰れなくなって、SUPER DUMBでみんなが住んでたところにみんなでバイク押して「泊まっていきなよ」って。飯作ったりとかして、そんなんで友達になった感じ。
◎そのころSUPER DUMBにMackyさんは?
マ:まだ居なかったです!何年前くらいなのそれ。
1:ギリ80年代くらいじゃないかな?
ノ:20歳前後とかじゃない?何年前とか覚えてないねー。
30年以上前じゃない?
◎最近は会う機会も少なくなった感じですか?
ノ:ぜんぜん!
ユ:1Z3ちゃん、割と東京にいるもんね!
◎1Z3さんめちゃめちゃフットワーク軽いですね!(笑)
ユ:なんか、ライブやると1Z3ちゃんいるからさ〜。あれ?って。(笑)
◎東京にいる時にはセッションしたりとかもあったんですか?
ノ:したそうだったけど…。
冗談です。(笑)いや、今日はちゃんとやれてよかったですよ!
セッションについて何か言われても家でやって怒られそうみたいな、警察呼ばれそうみたいな。(笑)
◎スプーンでは結構いろんなバンドとセッションされたりとかですか?
1:色々やるよ!お客で行ったら、「1Z3ちゃんやろう!」って言われてやったらなんかギャラくれたり(笑)
金とか考えてないけど、クラブでちょっとやると誰かドリンク奢ってくれたり。これから全体的に景気は悪くなる方向だから、そういうチップっていうか、日本あんまりないじゃないですか。欧米とかみたいな。そういうのがもっと日本にあったらいいなとか。
いい大人が100円200円くらい別に大丈夫じゃん。それで10人来たらもう1,000円じゃないですか。一食食える訳じゃん。そういうのをする習慣がこれからもっと社会に増えたらいいなと思う。
◎東京行ったときも飛び入りでやったり?
1:適当っすね!
ノ:出番前に1Z3さんやってるよ。聞いてねぇ。とかあるよね。(笑)
◎楽器としては最強ですよね!どこでもやれるし!今日も最高でした!
1:いつ何があるかわからないって、覚悟しとく癖がつきました。やっぱね、俺が観てあぁ、いいなぁって思う人たちって、そうやって鍛えられて来た人多いっすね。
無茶だねっていうところをクリアしてって、失敗もあるんだけど。
俺とかはだいぶやらかしてますね。黒歴史いっぱいある、本当に。(笑)
だけどだんだん打率が上がってけばいいなって。
ユ:セッションは黒歴史の積み重ねみたいなとこあるからなぁ。
◎完全フリーのセッションみたいなのをライブでやったりとかあるんですか?
ユ:まぁ、曲によっては。今日もCONFRONTの最初はそういう風にね。
◎それは誰かがやり始めてついて行ってみたいな感じですか?
ノ:そう、今日ちょっと途中で止まってみたらちょっと外したなみたいな。そういうのはあるっすよ。続けてるのに俺だけ止まってみたら「あ。すいません…。」みたいな。(笑)
そういうやりとりは楽器弾きながらコミュニケーションとってる感はすごいあるっす。
ユ:その、今日の頭のやつは完全にフリーで。あとよくやるのは、COPSRAID。1stアルバムの最初の曲のギターソロって基本的にフリーだから。例えば最後にやるんだったらもう行くとこまで行きましょっかみたいな感じで、「今日はなんか適当にやるから」って言っといて、とか。
ノ:でも、なんかさ、結構変わってないんすよ。ずーっと。それこそユウシさんとか大将とか。まぁMackyはね、後からとは言え、やってることのね、質というか。
ここでこういうの!っていう。だから、昔やってたバンドの2ndの1曲目もそういうパートがあったの。それをケツに付けてみたらどうかみたいな。それくらいの変化でしかないんだよね。だから、あえて言えばNukey Pikesの続きをやってると言われたらその通りかもしんない。ベースをこうやって弾いたらこうやって(ドラム)叩いちゃうし、こうやって(ギター)弾いちゃうから。そこでMackyを。前のボーカルでやるなんて絶対ありえないから。道徳的に俺はありえないんで。この人しかなくて、このバンド。
だけど、やるとしたらこうなっちゃう以外に無いよね。特に選んで狙ってやっていってる訳でもなく、すごいメロディックな曲も、俺はもう15年とか16年くらい前から自分で作ってこれをやりたいって思ってたやつをついにこのバンドでやれるぐらいな感じで。
◎僕も聴いた時に、最初はやっぱり曲調もスピードも違うし、ボーカルの歌い回しとか、日本語の使い方とかも違って。でも聴けば聴くほどリフとかNukey Pikesを感じたりというか。
ユ:まぁ、おんなじ人間がやってるからさ、そこはどうしてもおおよそ同じなんだよね。
ノ:なんかね、2~3曲作っていって、やって、「これあんま変わんなくねぇか?」ってユウシさんに言ったら、「それはもうしょうがないんじゃない?人間が同じなんだから。」って言って。そこで、「あぁ〜、そうだよね!」ってなって、Mackyも入ってきて思った以上に歌えたから、じゃあこれでって言う感じで野放しみたいな感じになってますけどね。
でも、あんまり変わんないんですよ。
◎分かります、節というか。曲の終わり方とか特にですね。
ユ:昔から見てくれている人はグルーヴ感とかは昔と変わんないよねって。
それが悪い意味で変わんないんじゃなくて、今のバンドだとそれが絶対にできないようなグルーヴ感っていうのをこの現代でやってるからそれがすごい良いよねみたいな。
ノ:今どきね、ノーマルチューニングだし。Nukeyの後半とかは1/4音下げとかなってたもんね。
ユ:半音下げとかやったよね。
ローF♯とかやろっか。じゃあ。
ノ:いやいやいや、Mackyの声に合わせましょうよ。
あれは、前のボーカルの人の声に合わせてチューニングやってたから。
ユ:レギュラーチューニングでやってるのが色々と都合がいいんで。
他のバンドやる時にチューニング変えなくて済むし、
仕事で先生とかやるときもレギュラーチューニングのほうがやりやすい、教える時に。(笑)
俺、レギュラーチューニングわりかし固執してて。特殊なことやると本当に話し相手が急に狭まるというか。
ノ:Dにしただけで弾くのはメタル寄りになるじゃないですか。
オープンで弾けると割と幅広くコピーできるので俺はオープンの方が好きです。(笑)
でもやるにあたってこだわりは無いんだけどな。でもボーカルに合わせるのが一番だと思いますね。今合ってるから大丈夫でしょ!
◎今のテンポとか曲調とかはMackyさんが入ってから作っていったっていうより、入る前から曲ができてて?
マ:できてたのは2曲くらいだったよね。
ユ:この年で速いのやってもなっていう。
◎遅くっていうのは最初のキーワードみたいな感じですか?
ユ:遅くって言うほど遅くも無いからね。
ノ:俺はあったっすね。俺はLIFEが最速だから、あったね。
遅くやりたい!って。
イ:LIFEぐらい詰め込んで弾いてるとこ結構あるもんね。
ノ:LIFEでね、辞めてったギターのやつがボツにしたパートとかあるんすよ。それをね、いきなりAfter The NUKESの1曲、COPSRAIDのイントロにしたっていう。そういう互換性がすごいあるんすよ。このバンドぐらいのテンポの、これダブなのか何なのかわかんないけどこのメタルっぽいダブのビートに合う、っていうなんか…。
で、Mackyが自由に割とシリアスな、俺が求める以上に政治的な用語使ってて、「いいのかよ!」みたいな、そういうの。(笑)
マ:政治的なのは結構ノリさんから来るやつが多いよね。
ノ:でもまぁ、使うってことはやっぱりMackyの長所よ。俺は素材出してるだけ。
◎歌詞も共有して作り上げていってる感じですか?
マ:歌詞はノリさんが「俺、歌詞も書いてきちゃった!」みたいな、テーマがあるときはそれを自分なりに歌えるように。ノリさん難しいこと言うからもうちょっとちゃんと自分が思うような感じに変えて歌ったりとかして。
◎1回フィルター通してメロディー付けてという感じですか?
マ:そう。で、歌詞がないやつは自分でその時に思ってることを。
◎メロディーに歌詞をはめていってみたいな感じですか?言葉があってそれをメロディーに?
マ:どっちも…?どっちが先かな?
ノ:曲によっては完全にメロディーがあったりとかして。
曲によっては全然。例えば大将が作ってくる曲とかはMackyの完全にそこにどう乗せるとかから始まって。Mackyが入るまでちょっとあったからその間に作った曲は割とこうやって歌ってほしいみたいなのはあったけど。
マ:COPSRAIDとかそうだもんね。
ノ:でも、2ndで逃亡の曲からはこれは自由に歌わせて、俺が歌ってほしいフレーズであり、Mackyが自由に歌ってるのと合致してるなと思ったからほっといていいやってなった。これからはより任せようって。
◎出てくる歌詞とか思ってることとか考えてることとか共有しにくいっていうのはあんまりなくて、スムーズに歌詞が決まっていく感じですか?
ノ:でもね、仲良いんですよ!ちょっとしたことを「こうだよー」とかLINEでやりとりしてるし、俺4つか5つバンドやってるけど、1,2を争う仲の良さだもん。言い方悪いけど。(笑)ちゃんと振り分けられてて、それぞれやることが。揉めることもなく急かす訳でもなく。
◎仲良いの大事ですよね。僕も仲良くしようと思いました。(笑)
ノ:大事っていうか、そうね。(笑)結果大事になるんなら手に入れておきたいね。でも、ライブ終わったあとに「こんなんやってられるか!」って言って「じゃあやめてやる!」とかしょっちゅうやってますよ。(笑)
ユ:わりかし俺あるかな。動画みてブチギレるとか。(笑)
後で見返してなんだこれー!って。(笑)
ノ:見返さなきゃいいじゃん。(笑)
◎After The NUKESで作品を出してツアーで回るとかはありますか?
ユ:なかなか無いですね。土日しかできないから。
ノ:みんな忙しいんだよね。
ユ:社会人とかっちゅう関係で、できれば土曜日だけどっかやるっていう。
だから今回のも単発でしか行けないけどそれで行ったら費用かかりすぎじゃね!っていうのもあって最初は「単発でしか行けないのでごめんなさい」って連絡したんですけど。
◎でも、来てくださってすごく嬉しかったです!
ノ:いやー、単発でやるのがいいなー。どっちみち赤出しても、それでも単発のほうがね。
50過ぎて4~5連発とかやってると、忘れちゃうんだよね。2日目とか。どれがどれだったか忘れちゃうし。それだったらこういう方が。この日全然覚えてないんだよな。ってのがあるよりは、この場所で、Paletteでやれて、本当にこっちの方が忘れない!でもなんかそういうライブをしていかないとあと何発やれるかわかんないみたいな歳でもあるわけで。
4つも5つもバンドやってるから、7時から12時までで、3ステージとかあって。
場所がそれぞれ違うとかあんのよ、神戸から大阪行って渋谷行ってまた大阪帰るとか。
そういうのを辞めた。失礼だなと思って、呼んでくれる人にも。
だから今日は単発で来れて本当に楽しいです。みんなとしっかり遊んで帰ります!
◎次の作品の予定とかってあるんですか?
ノ:今ね、1曲ずつを作っては壊しとかやってる状態で。次の作品に向けての話ですけどね。
マ:でも、これ終わったらまた曲作ろうっていう話にはなってますね。
◎ライブがあるとそういう風になりますよね。
ノ:それがね、大事なんですよ。
◎確かに。次の作品も楽しみです!
ユ:何しましょっか。
ノ:なんか、ほっとかれてもAfter The NUKESで使ってるようなベースのフレーズをずーっと弾いてる、作ったりとかしてるんで、それを出すっていうことが出来るっていうことに他の3人に僕は感謝して。だって十何年もひとりでやってたのを持って行ったら
これいいじゃんとか言ってやってくれるんだよ!だからそれをね、ちゃんとこのバンドがやれるようにして曲を作ろうと僕は思ってます。
◎素晴らしいですね。本当にピュアなバンドの形というか。
ユ:3枚目はデモテープ作ろうっていう技が使えないから。もう流石にね。(笑)
次どうやってやろうかって。
ノ:すっげーいい曲1曲作ればそれから転がるでしょ!
ユ:まぁ、勢いでね。「こんな曲できたんだから!」ってもう勢いと情熱だけで、こう。
ノ:本当にバンドなんていい曲ができたよってだけで!
◎どんな形でもいいから曲ができたら出したいなってなるし。
ノ:このバンドに関しては俺がいい曲とかいいメロディーとかギリギリのところで出せてないやつが、十何年?20年くらい?NUKEY PIKESが終わってから。その間出せてなかったやつが出せてるからすっげぇ開放感!
マ:寂しい。(笑)
ノ:だからほんと寂しかったよー。割とメロコアみたいな曲ね、バンバン作ってるんすよ。まだまだある!俺メロディック好きだし。オーバーグラウンドもアンダーグラウンドも。
だから、そういう曲を作ってたんだけど、このバンドに持ってくると料理してくれるんで、本当にありがたいっていう感じなんですよ。
◎次の作品も期待してます!完成したらどうやって作品を作ったのか知りたくなりますけど!(笑)
ユ:どうやって騙して…。(笑)
◎今日はありがとうございました!
interviewer 松本圭祐・久保田鈴菜
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